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「あっっっっっっっづぁ……溶ける……むり……」
昇降口から外に出ると、世界は夏の暑さの甚だしいことたるや。校内は空調設備完備で生活しやすさ３億点だったのに、１歩外に出ただけでこれだからたまったもんじゃない。夕方だというのに外は暑いし太陽は輝きまくってるしで夏の本気恐るべしだ。だけどまだこれも序章に過ぎないんだろう。これからもっと暑くなるのは目に見えている。
鞄の中から伝家の宝刀"手持ち扇風機さん"を取り出したけれど、周りが暑すぎて熱風しかこない。致命的がすぎる。
「ねえ…コンビニ行かない？」
「…おー」
どうやら快斗もこの暑さには負けるらしく、死にそうな顔で私の提案に頷いた。
暑さのせいで重くなった足取りで近くのコンビニに向かう。店内に入るとそこはまさに天国で、私たちはさっきまでの状態が嘘のように活き活きとし始めた。
「ど、れ、に、し、よ、う、か、な、」
アイスのケースの前に立ってそう呟くと隣から手が伸びてきて「これにしよーぜ」と見せられる。彼の手に持たれていたのはパピコさんで…シェアパピってか？本家に怒られるわ。
まあ買うんですけどね。シェアしちゃうんですけどね。だって美味しいもん。
後ろ髪を引かれる思いでコンビニを後にし、再びうだるような暑さの世界に足を踏み出した私たち。買ったばかりのアイスを口にしている分さっきよりもマシだけど、暑いもんは暑い。
駄弁りながらできるだけ日陰を選んで帰路を歩く。
やっとのことで我が家が近くに見えてきて、私は一人歓喜した。正面にあるバカでかい門扉の勝手口から中に入り玄関へ進む。
「ただいまぁ」
「お邪魔しまーす」
中に入ると再び生き返った私たちの体。我が家も空調設備完備なので涼しさ３億点だ。
長い廊下を進んで自室へと向かう。道中でそーちゃんに連絡しておいたから部屋の温度も完璧だ。
「んで？用ってなによ？」
「ん？あぁ、」
部屋に入り少し話をしたあと、目の前に置いてあるお茶を一口飲んでから質問した。わざわざ学校にまで来たということは、ただ連絡が途絶えたからというだけではないんだろう。私のその推理は当たっていたらしく、快斗は自分の鞄の中を漁り始めた。
「ほいこれ」
「…飛行機のチケット？」
「一緒に行かねぇか？ニューヨーク。」
「にゅーよーく…」
突如差し出されたものは２枚の飛行機のチケットで。恐らくこれは快斗と私のなんだろうというのだけはわかった。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
