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「こいつの難点は身体に刺さった弾丸が明らかに普通のと違って見つかったらまずいことだよなぁ…」
「はぁめんどくさ、」と言いながら男たちを縛り上げていき、ついでに先程打ち込んだ薬品入りの弾丸を引っこ抜いていく。
まるで蜂が針を刺すかのように銃口から飛び出していった弾丸は対象の皮膚に刺さり薬品が注入されていくという仕掛けだ。まあ詳しい説明は貰った時に面倒くさがって適当に流したのでよく知らない。
今回使ったのは超強力睡眠薬だけど他にもいくつか種類がある。痺れたり発熱したりその他色々。立花家お抱えの天才薬師さんに調合してもらったのだ。薬師様様だよほんとに。
「どっと疲れた…無駄な疲労とかマジ勘弁…」
「お疲れ様です、坊ちゃん。」
展示会場を出ると目の前にはさきっちゃんがたっていて。
「あれ…？なんでいんの…？」
「当主様に命じられましたので。」
「…もしかしてだけどさ、今回僕ってあの人の手のひらの上で踊らされてた感じ？」
「さて、どうでしょうか？」
「うわ…絶対そうじゃん…ぜってえ高い寿司食いに行ってやる…」
どうやら私は本日あのじーさんにしてやられたらしい。まあ別に簡単な任務だったしいいけどちょっと悔しい。
というかそもそも私の行動が相手方に筒抜けなのがおかしいし、情報収集力ピカイチの奴がいるのにデータにない男たちが現れたこともおかしいのだ。
「まあいいや。あ、そうだ。ちょっと屋上寄っていい？」
「…？えぇ。」
「先車行ってて、」
近くの階段をあがり屋上に繋がる扉を開く。目の前に広がったのは星いっぱいの夜空で。今朝のニュースで『今夜は雲ひとつない星空が見えるでしょう！そして満月ですので、みなさんもお月見などしてはいかがですか？』とべらぼうに美人なお天気お姉さんが言っていたのを思い出した。
見たかった番組のことも忘れ、美人お姉さんにつられて空を見たくなってしまった私。なんともチョロい。
「きれーだなぁ…」
面を取り、そう独り言つ。都会の空は星が見えにくいというけれど、今の自分は高いところにいるし今日は星自体も輝きが強く見えるから割とそうでも無いみたい。
頬を撫でる風が心地いい。
ぼんやりと空を眺めながら手すりに手をかけようとしたその時。風に乗って嫌な匂いが流れてきた。
「鉄…？いや、血だな…」
本当に微量だけどそんなにおいがする。どこから流れてきているのか気になった私は屋上内を散策し始めた。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
