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しかし、その時だった。
「ッう、ッ！！」
出血のせいで立ちくらみがし、その瞬間を見逃さなかった藤岡は再びトリガーを引いた。
運良く直撃はしなかったものの再び私の身体を掠めた銃弾はそのままついでかのようにコナンの身体も掠めて行く。
「ぁがっ！！」
「コナン！！」
呻きと共に後方へと飛んでいった彼に向かって叫ぶと、ゆっくりとした足取りで私に近づいてくる藤岡。そして彼はそのまま私の腹に豪快に蹴りを入れた。
「ッ〜！？！？」
私はあまりの痛みに声も出せずその場に倒れ込んでしまう。
さすがは元傭兵、一発が重い。鍛えているとはいえ防具もない生身の人間が受けていいようなものではない。何とか意識を保てている自分に感動するレベルだ。
「おっと…まだ動くか」
このままやられっぱなしではまずい、と立ち上がろうとすれば頭上からはそう言う藤岡の声が降ってくる。
「ハッ、これでも身体は鍛えているほうなんでね…」
「そうか、ならこれは耐えられるか、なッ！」
胃の中のものが全て出てきそうな衝撃に、私の視界は徐々に霞んでいく。そんな私に気付いたコナンに何度も名前を呼ばれるけれど、それに反応する余裕なんてものは無くて。
Aが気絶したのを確認した藤岡は、彼女にもう用はないと言わんばかりに俺のほうへ視線を向けた。
「最後にいいこと教えてやろう。俺たちはあの橋の近くに停めてあるクルーザーでおさらばする。その直後、飛行船が爆発。人質たちのいるキャビンがな。」
「ッそうか、だから…！」
「燃料タンクに仕掛けた爆弾はお前が外したんだろうが…キャビンにはもう２つ残ってたってわけだ。」
「くそッ…」
「フッ…だがその前に…」
そう言って再び拳銃を向けた藤岡。
「お前らにはここで、海の藻屑と消えてもらう」
銃口に真っすぐ見つめられた俺は唇を噛む。
くそッ、どうする？何か、なにかこの状況を一発で逆転する方法は無いのか…！？このままじゃ俺もAも…！！
そう焦っていたところで俺は自分の視界に入ったあるものに気が付いた。
そいつに気付けたおかげでこの状況を打開する方法を思い付いたが、正直これはAの状態的にも危ない橋を渡る行為だ。
そう考えながらAの方を見やると、彼女はゆっくりと立ち上がっていた。
「いってぇなぁ…」
先程蹴られていた腹部に手を当ててふらふらとこちらへ向かってくるAに、藤岡は一瞬怯んだようだった。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
