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「それに、リーダーは絶えず誰かと電話していたようだし…だからわかったんだ。あんたが喫煙室に吹き付けられた漆を身体中に塗りつけて発疹を作り、細菌感染の恐怖を煽って自らを隔離させ、誰にも見られないところでテログループに指示を出していた大ボスだってことがな！」
コナンの推理で追い詰められたはずの藤岡。しかし彼はそれを聞いても顔色ひとつ変えず、未だ不敵に笑っていた。
「フッ…なかなか見事な推理だったな、小僧。だが、大事な点を見落としてるぞ？」
「なにッ！？」
彼の発言に私たちは一瞬狼狽える。しかし藤岡はそんなこと気にも留めずに話を続けた。
「第一に、俺は１人で逃げようなんて思っちゃいない」
「生憎だが、アンタの仲間は全員…「金で雇った部下じゃねえ」」
「元からの俺の部下だ」
「っまさか、他にも…」
藤岡の発言にまたも驚いていると、再び私のスマホが着信を知らせる。画面を確認すれば、そこには同居人の名前が。
「「カメラマンとレポーターも彼らの仲間よ／です！」」
コナンの探偵バッジからは哀ちゃんの声が聞こえ、私のスマホからは同居人の声が聞こえてくる。
「くそっ…」
自分の不甲斐無さに奥歯を噛み締めると、藤岡はにんまりとした笑みを浮かべて再び口を開いた。
「第二に、俺がここへ来たのは逃げるためじゃない。お前らを誘き出すためだ。」
「…はぁ？」
「俺たちが何故ハイジャックの目的を"金"でなく仏像にしたのか分かるか？今の情報化社会では金の流れはすぐに足がついてしまう。その点、プライスレスの仏像の方が安全だと考えたからだ。日本の仏像は海外でも人気があってな。既に買い手もついていたんだ。」
「その儲けをふいにした礼をさせてもらうぞ」
「っうあ゛っ！！」
後ろに倒れていく自分の身体と、額のあたりを掠めて行った銃弾。頭に浮かんだのは"まずい"というごくシンプルなものだった。
藤岡の不審な動きに気付いてすぐに身構えたおかげで急所は完全に外れている。
とはいえ頭の外傷はまずい。完全に倒れきる前に手をついて体勢を整えたものの、血が邪魔で右目が開けられない。
「おいA！！」
駆け寄ってきて騒ぐコナンをスルーし、再び立ち上がって藤岡と向き合う。すると彼は気色の悪い笑みを浮かべていた。
「まぁだ時間はたっぷりある…ゆっくり楽しもうぜ…？」
「黙れケツアゴ」
私は服の袖で血を拭いながらそう吐き捨て、コナンの前に一歩出ようとした。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
