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パイロットの言葉に即座に反応した２人は前のめりになりながら前方を飛ぶ飛行船を見ていた。なんだかまるで秘密任務みたいで少しばかり楽しく感じてしまう。
「風向きと、今のヘリのスピードは？」
コナンの頭越しに飛行船を見ていると、専門的な話が始まる。そろそろ降りるということなのだろう。
ヘリがゆっくりと飛行船を追い抜いた時、新一がパイロットに窓を開けるように指示を出す。
「わるい、」
コナンとキッドは一斉に窓から手を出して風を調べ始めた。するとコナンは特に問題ないが、新一の腕が私の視界を奪う。それに窓に寄るためにこちら側に詰めてきているから非常に狭い。一応邪魔にならないように縮こまっているけれどそれはあんまり意味を成していないようだ。
「工藤くん、一体何を…」
「へへ」
「それじゃあ、僕達はこの辺で失礼します！」
新一が窓を閉めたので私は頭からヘッドセットを外す。遮るものがなくなった耳にプロペラの音がガンガン入ってくるのが少しだけつらい。
そのまま勢いよくドアを開けた新一は、私を背後から抱きしめて外に飛び出した。もちろん私は名探偵を抱えて。
数秒と経たずに新一の服からあの真っ白な衣装に変わったキッドに抱えられつつ飛行船に近づいていく。落とされた時と違うのは、最初から着地地点が近くにあるという安心感の存在。これくらいならただのアトラクションとしていけそうだ。
前言撤回。こんなの怖すぎる。着地したはいいもののキッドのハンググライダーが風に煽られてしまったのだ。私も必死に手を伸ばしたけど時すでに遅し。どんどんと身体は後退していく。
「翼翼！翼！」
「翼しまってって！！！」
「オメーらが邪魔でスイッチが押せねぇんだよ！！」
「だぁもう！！ちょっとごめん！！！」
私は必死の思いでキッドの服に手を入れて、中を行ったり来たりする。
「ぅああおいおい、どこ触ってんだぅあはははは！！」
「笑い声やば…」
「いいからさっさと探せ！！」
「見つからないんだよ！！！んもうじっとしてろってば！！！」
「んな事言ったって…くすぐってぇ「我慢しろ！！！」」
「ッオォイそこは…！！アァっ…」
「へっ…」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ！！！」」
気持ちの悪い声と共に足を踏み外したキッド。
おかげで私たちはもう一度楽しい楽しい空中飛行に旅立つことになる。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
