◆26.犠牲 ページ28
イヴ.
『ってことで行ってきまーす』
イヴ「え、ちょっ、Aちゃん！！」
止める暇もなく、小屋から出て行ってしまったAちゃんは丸腰で怪物の目の前に立つ。
『おい、そこのバケモノ！』
「イシ……イシヲカエセ……」
『残念。石は僕が持ってないんだ。石を持った奴はとっくに鏡の中に飛び込んで学園に帰ったよ』
イヴ「(Aちゃん何をしているの……！？)」
よく見ると怪物に見えないように私達に鏡に行けというサインを送っていた。
グリム「ア、アイツ……オレ様達のためにまさか囮になっているのか……？」
エース「は、はぁ！？なんのために？だってアイツは魔法使えねえはずだし」
イヴ「……エースくんとデュースくんとグリムくんを最優先にしているんだと思う」
デュース「は？」
エース「は？」
グリム「は？」
エース「だ、だからなんのために」
イヴ「わかってよ！Aちゃんがさっき言ってたじゃん！闇の鏡にも選ばれて、魔法に選ばれた貴方達が退学とか僕は納得しないって！全部、貴方達のためなんだよ？」
エース「っ」
「カエセエエエエエエエエエッ！！！」
刹那、怪物の叫びが響いた。
振り向くとAちゃんは怪物に掴まれ、今にも潰してしまいそうな勢いで彼女を握る怪物。
イヴ「Aちゃん！！！」
小屋から出ようとした刹那、肩を掴まれ、小屋に押し戻されてしまう。
エース「オマエとグリムはここにいろ」
デュース「魔法石を持っていてくれ」
イヴ「え……」
デュースくんから魔法石を手渡され、状況が掴めないでいると、彼らは小屋から出て行き怪物に近づいていく。
デュース「おいバケモノ！」
「！」
エース「おーい、生きてるかー？」
『……ん？あれ、君達なんでまだいるの？鏡に行けって僕のサイン見えなかった？』
エース「ああ、見なかった」
するとデュースくんがまた大釜を召喚する。
その大釜は見事に怪物の腕に落ち、緩んだ怪物の手から落ちそうになったAちゃんをデュースくんがキャッチする。
そしてエースくんが怪物の瓶の頭を狙って、竜巻を起こし、徐々に怪物の瓶にヒビが割れていく。
「オオオォォオオオオォオオオオオオオオ！！！」
大きな雄叫びをあげ、パリン、という音が響いた刹那、怪物は瞬く間に消えていった。
グリム「怪物が、消えたんだゾ」
イヴ「……っ」
グリム「あ、イヴ！」
.
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
