54 ページ8
…貴方side…
ふっと目が覚めて、自分が深く眠っていた事に気が付いた。
視界に映るものは全て見た事のないもので、ここは麦わら海賊団の船じゃないと把握する。
あたりを見回しても誰もいなくて、上体を起こそうとすると脇腹が痛かった。
そうだ、わたしは、砲丸を振り回すルフィのそばにおもむろに飛び出ちゃって、飛ばされたんだった。
そこから意識を失って…
『この船の船長が助けてくれたのかな…』
よく見ると、周りには医薬品のようなものがたくさんあって、意識がはっきりしていれば、よく見なくても医務室だとわかる。
それにしても…
『おっきなクマだなぁ。』
わたしが横たわるベッドのそばにあった椅子に座らされて、項垂れる大きなクマの人形。
手を伸ばせば届く距離だったので、そっとその耳に触れてみた。
すると、ピクッとその耳が動いた。
『え、動いた…!』
「…あれ、起きてたの?」
そう言って大きなあくびをするクマの視線は、わたしに向けられた。
本物だった…
普通ならもっと驚くはずだろうけど、わたしの場合はチョッパーで慣れていたので、ああ、その類のものかとすぐ納得できた。
『…あなたが、わたしを助けてくれたの?』
「ちがうよ!助けたのはキャプテン。
俺はこの船のクルーの、ベポ。」
よろしく、と大きくてモフモフした手…前足?を差し出されたので、素直にわたしも手を出し握手を交わした。
ベ「待ってて、今キャプテン呼んでくる!」
そう言ってベポくんはこの部屋を出て行き、わたしはまた部屋に一人残された。
部屋の中を調べたくて、布団から出ようとすると、また脇腹が痛む。
腫れてるだろうなあ、と、患部を見てみようとすると、
そこでようやく、服まで変えてもらってた事に気付いた。
『いい人たちなんだな…』
自分が今着ているオレンジ色の少し大きめなオーバーオールを見つめていると、コンコンとドアがノックされた。
.
768人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
北沢 - え、、、、続きは〜( ノД`)… 続き楽しみにしてます! (8月30日 18時) (レス) @page27 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 続きとっても気になるけどもうこれ更新されないのかな、、泣 (8月20日 7時) (レス) id: 9e4a1fab10 (このIDを非表示/違反報告)
亜羅零 - ローさん何しとんねんw更新頑張ってください! (2019年7月1日 21時) (レス) id: 3b01356bb8 (このIDを非表示/違反報告)
イルミ - 最後めちゃくちゃ おいっっっっっってなった笑 (2019年1月27日 20時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 凄く面白かったです!続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年9月13日 6時) (レス) id: a10a38cd02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりもクン。 | 作成日時:2015年2月23日 23時