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俺も思わず、先ほどまでこいつが座っていた場所にあぐらをかいて、寝顔を見つめた。
顔にかかる髪の毛をはらうと、一瞬顔をしかめて、すぐにまた穏やかな表情に戻る。
キ「…ル、フィ…」
『っ、……』
寝言で呼ぶくらい、会いたいか、麦わら屋に。
そりゃそうだろう、もうあの日から一週間経つ。
いつからか、こいつは俺の懐に容易に溶け込んで、前からいたような、
当たり前で、かけがえのない…とでも言うのか。
そんな存在になってた。
…麦わら屋より先に俺が見つけていたなら。
…俺が拾った時が、こいつの二度目の人生の始まりだったなら。
麦わら屋のように、こいつの世界の中心は俺になってたんだろうか。
そんな考えが頭を巡る。
『…情けねー。』
ため息まじりにそう呟くと、ガチャっと突然ドアが開いた。
べ「キャプテン、キクと仲直……あ、すみません。」
『ベポ……ノックくらいしろ。』
べ「アイアイキャプテン、次からは気をつけます…」
大げさに落ち込むベポを尻目に、立ち上がってキクの体にブランケットをかけた。
部屋を出ようとすると、ベポが俺を引き止める。
べ「キャプテン、あれ…」
ベポが指差した方を見ると、ローテーブルの上に、おにぎりが置かれていた。
そこでようやく気がついた。
キクは、今朝の俺との言い合いを気にして俺に謝罪しに来たんだと。
少しも気にしていない俺に許しを得ようと、こんなものまで作って…
『…はぁ、』
べ「キャプテン、よかったね。」
麦わらが迎えに来るまで、せいぜいあと数日だろう。
それまで、キクは俺たちの大切な仲間だ。
あいつにとって、俺たちと過ごした時間が無駄にならなければ、それで良いんだと
自分に言い聞かせた。
( キャプテン、俺が部屋に入った時、キクの寝顔… )
( うるせぇ、あいつには言うなよ。)
( …アイアイキャプテン。)
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北沢 - え、、、、続きは〜( ノД`)… 続き楽しみにしてます！ (8月30日 18時) (
レス) @page27 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 続きとっても気になるけどもうこれ更新されないのかな、、泣 (8月20日 7時) (レス) id: 9e4a1fab10 (このIDを非表示/違反報告)
亜羅零 - ローさん何しとんねんw更新頑張ってください！ (2019年7月1日 21時) (レス) id: 3b01356bb8 (このIDを非表示/違反報告)
イルミ - 最後めちゃくちゃ おいっっっっっってなった笑 (2019年1月27日 20時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 凄く面白かったです！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年9月13日 6時) (レス) id: a10a38cd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりもクン。 | 作成日時：2015年2月23日 23時
