【ONE PIECE】記憶喪失の花娘2

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こんな感じで、わたしはハートの海賊団に暫く置いてもらうこととなった。





麦わら海賊団にいたとき、サンジに少しだけ教わっていた料理を、こんなところで活かせて良かったと思う。





だけど、ここに置いてもらうことになってから数日後の朝。




早速事件は起こりました。






『ローさん…どうしてこんなに残すんですか！？』



ロ「だから、俺はパンは嫌いだと言ってるだろうが！」



『そんな歳にもなって好き嫌いなんて、正直言ってダ、サ、い、です！』



ロ「だっ…元はと言えばお前が今日になって突然パンを出すからだろうが！」



『だって、今まで何も言わずに食べてくれてたから、パンは食べられないって知ってたけど…』






もしかしたら食べてくれるんじゃないかと思って、そう言いかけて、口を噤んだ。




そうだ、ローさんはわたしが作ったものを何も言わずに食べていたんだ。




美味しいとも、そうでないとも。




もしかしたら、ほんとは口に合わないのに、我慢して何も言わずに食べていたのかもしれない。




それなのに、調子に乗って嫌いなものを克服してもらおうだなんて…





そう考えると、とてつもなく悲しくなって、申し訳なくなってくる。





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