検索窓
今日:19 hit、昨日:4 hit、合計:51,089 hit

*忘れられない人 ページ26

.


「「恋してる?!」」


「ちょっ……こ、声が……」


翌日。
相談したいことがあると言って、ファミレスに妙ちゃんと九兵衛ちゃんを呼び、冒頭になる。


「Aちゃん、それは本当か?」


「う、うん……」


「まぁ!素敵な事じゃない!おめでとう、Aさん!」


「あ、ありがとう……」


「ん?腑に落ちない様子だな……何かあったのか?」


「……実は、ね……

私、恋にちょっと、怯えてて……」


「そうなのか?」


「うん。

私が、昔好きになった人が居たんだけど……亡くなったの。殺されてしまって……」


「じゃあ、Aさんは、それがあって中々踏み出せない……そういう事?」


「恥ずかしい話、そうなの。

これ以上、大切な人たちを亡くしたくないから、私よりも長生きしてくれる人じゃないと……」


「……Aちゃんも、苦労しているんだな」


「えっ、それって私が苦労してないみたいな言い方……」


「いやいや、そうじゃなくて……

きちんと考えているから、たくさんの男たちが寄ってきて苦労してるって事だ」


「あ、あぁ、そういう事……」


「自分の気持ちに正直にいればいいんじゃないかしら」


「え?」


「もし、その惹かれてる人とお付き合いをしたいって思っているなら、きちんと伝えるべきだわ。」


「でも、妙ちゃん。Aちゃんは……」


「その時に言っちゃえばいいじゃない。私よりも先に死なないでくださいって」


「……そんな簡単に言えるならいいけど……」


「でも、やっぱり運命の人は来ないのね」


「運命の人?誰の事だ?妙ちゃん」


「あぁ、九ちゃんはまだいなかったわよね。

Aさんにはね、忘れることの出来ない人がいるのよ」


「へぇ〜

誰なんだ?」


「私自身、昔の記憶だから、覚えてなくて……顔にモヤがかかってるって言うか……」


「その人に、迷子になった所を、助けてくれた、まぁ、ヒーローよね」


「すごく大きな傘をさしてたの。それに、その……お、お姫様抱っこされてて……

でも、誰なんだろう……」


「Aちゃんにとっては、その人が初恋相手というわけか。お姫様抱っこというものをされて照れるほどの。」


「あら、九ちゃん、可愛いこと言うのね」


「なっ……た、妙ちゃん……」


「初恋相手……か……

じゃあ、私はずーっと、初恋相手に、恋、してるんだ」

*お見合い→←*可愛いと思って【あなたside】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 阿伏兎 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。