検索窓
今日:22 hit、昨日:4 hit、合計:51,092 hit

*喧嘩しないでよ ページ11

.


「っと……大丈夫か」


「すみませ……ちょっと、立ちくらみが……っ、ケホッ、ケホッケホッ……」


話の途中に咳き込むと、土方さんは目を見開いて私のおでこに手を当てた。


「熱は無い見てぇだな……どこか辛いところはあるか?」


「いえ……ほんとに、大丈夫ですから」


「って言われても……本当に、どこも悪くないんだな?」


「はい。安心してください」


「……納得いかねぇが……わかった。じゃあ、車まで行くか」


そう言いながら、また倒れないように、さり気なく腰に手を回して、一緒の歩幅で歩いてくれる土方さんに感謝しながら、車まで向かった。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-


「ごめんなさい……ここまで来てもらっちゃって……」


送ってもらったのは言いものの、万事屋の引き戸の前まで連れてきてもらった。


「いい。俺が好きでしたことだ」


「……ふふっ」


「あ"?」


「いや、天人を助けた時も、私、今土方さんが言った事と、全く同じことを言ったんです。だから、ちょっとおかしくて」


「っ/ / /」


私がそう言うと、急に顔を赤くした土方さんに首を傾げた。
すると、突然目の前の引き戸が開き、不機嫌そうな顔で銀時が出てきた。


「おいおい、他人ン家の前で何いちゃついてんだ」


「銀時、おはよう。起きるの遅くない?」


「うるせぇよ。いいんだ、今日は仕事ねぇから、休日だから

……で?なんで、お前がいるわけ?多串君」


「だァから!多串じゃねぇつってんだろ!!」


「あ〜、ったく、っるせぇなぁ」


「……ほら、仕事だ。」


「仕事?てめぇがか」


「ちげぇよ!俺は、これから仕事だ!!」


「用があるのは、私。土方さんには、近藤さんに借りた着物を返した後に、ここまで送ってもらったの。……ちょっと、ふらついちゃって」


私が正直に言うと、土方さん同様目を見開いて、肩を掴んだ。


「大丈夫か?!どこか悪いのか?」


「だ、大丈夫だってば……もう、土方さんも銀時も心配性なんだから……」


「万事屋、Aの事頼んだぞ。

じゃあな、また来いよ。甘味処にも行っから」


「あ、はい。ありがとうございました、土方さん。お仕事、頑張ってくださいね」


土方さんは、私の頭を優しく撫でてからパトカーに戻っていき、それを私が見送ると、後ろから抱き着かれた。

*不安要素ありすぎ→←*ミツバさんと私



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 阿伏兎 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。