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「そろそろ、闘技場いってもいいかな?」

こんなに力があるなら、少しぐらいとミニお師匠様に聞いてみた。

「まだだめだ。」

予想はしていたが、少し残念。
彼にとっては現在の私は及第点ではないらしい。

「受け身が下手すぎる、それじゃ打ち所悪いと死ぬぞ。」

なんだかんだ、心配してくれている、嬉しいなぁ。
だが、その心配は私には杞憂だ、死なないから。
でも、死ぬようなことにならないに越したことはないので受け取っておこう。
死なないなんて私からすれば保険程度だ、死ぬのは怖い。
そして、この能力は公に出すものではない。
世の理を越えている、何処が目を付けるか分からない。
私は、不死以外に力を持ってない、この世界についても無知。
だから目をつけられた場合、どうやってその事態に対抗すれば良いか分からない。
どうすることも出来ず、悪い方向に転がっていくだろう。
私は死なないって最低限の保証があるだけなんだ。

「ふふっ、ありがと。でもね、私は死なないだよ。」

「は?、馬鹿かよ、そんなんだから、駄目なんだよ。」

「酷いな、こんないい師匠がいるんだからってことだよ。」

私は笑ってキルアを誉めて誤魔化した。

「そうだろ、いい師匠だろ。一番弟子がこんなのとか、運わりー。」

キルアは小生意気に私の悪口を軽く言った。
それさえ、漫画であったキルアらしくて笑ってしまった。
ああ、本物だ、キャラが意思を持って、喋っている。

「は?なんだよ?」

彼は私が笑ったことにより、子供らしくご機嫌斜めになってしまったようだ。
この後、ご機嫌取りに多大な時間を取ることとなった。
そんな面倒さえ、楽しく思う。
私のかわいいお師匠様はちっさい頃から気まぐれで変化系気質なのだと実感する出来事だった。



この時、彼はもう180階まで来ていた。
いつの日か来る別れはほんの近くにまで迫っていた。
私は、それに気づかない振りをしていた。

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†NANA†(プロフ) - ページ2で、「HUNTER×HUNTER」が「HHUNTER×HUNTER」になっています。 (2021年3月15日 11時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ゆーめーさん» 有難う御座います! まあまあ長めの小説なので、先を読もうと思いますと言われると、とても嬉しいです!! 楽しんで読んでください!!! (2020年11月29日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーめー(プロフ) - とても面白かったです!続編も今から読ませていただきます! (2020年11月28日 10時) (レス) id: dfce067a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ヘマトフィリィアさん» コメント有り難う御座います。個人的にも、能面黒髪キューティクルは語感が良くて気に入ってます。今後も、彼はちょくちょく出てくるので、楽しみにしていてください!! (2020年11月14日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ヘマトフィリィア - 【速報 能面黒髪キューティクルがイケメン】 (2020年9月20日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミネルバ | 作成日時:2019年7月30日 23時

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