君は知らない 1【H×H】

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私はどうせ今のままじゃ、闘うことなんて出来ないとわかっていた。
だから、ただ見るつもりしかなかった。
エントリーもせずにただただ一階でブラブラしする。
……まあキルアがいるかもという期待も少なからずあるが、会える可能性は限りなく低いだろう。

ー現在最年少闘士、キルア少年160階勝利です!!!ー

なんと、言ったぁ!! 聞き間違いじゃないよな!
その声の方向を勢いよく見ると、大きなテレビに私が知ってるはずの姿より幼い姿で銀髪の少年が写し出されていた。

「うわー、まじでいるよ、本物だよ!かわいい、ちまっこい!!!」

これは、見に行ったら、会えるのか??
いや、入口で待ち伏せというストーカー染みた行為でもいけるか…。
ロビーで考え込む。
ニヤニヤしながら下を向いて立ったままその場で考え込む。
今思えば、通報されなくてよかったと思う。

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甘かった、見通し甘すぎた、こんな大勢居るなかで流石に見つけれない。
結局見つけられなかった私は諦めトボトボと宿に歩いて帰る。
疲れるのは承知だ、体力作りのためにしているのだから。
元の世界ではインドアウーマンなため運動はしていない。
死なないとはいえ、会いたいキャラのことも考えると念修行も基礎体力も十二分に必要だ。
そして、お金も稼がねばならない、最終的には闘技場で稼いで、修行も出来るようになりたい。
少しずつでもいいから、改善だと意気込んだ。

…あの距離は運動不足にはキツかったようで次の日は筋肉痛で動けなかった。
なので、文字の勉強と瞑想をすることとなってしまった。
リアルな妄想力があだに。
くっそ、夢の癖に…。前途多難である……。

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