君は知らない 1【H×H】

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「ついたよ♦️ほら機嫌直して♠️」

道中にこいつに宥められたが、まだ機嫌は直らない。
私はその状態のままレストラン着いた。
ここもまた、高そうなレストランだ、服は大丈夫なのか?
まあ、考えないでおこう。

「それは無理。てか私、マナー解んないんだけど。」

「大丈夫、個室だから♣️」

また金持ち発言である、しかし個室なら服に気を使わなくて大丈夫そうだ。
通された部屋は少し暗く、明かりが幻想的であった。
雰囲気が凄すぎて個室だと言うのに背筋を伸ばしてしまう。

届けられる料理はどれもこれも絶品でたちまち私の機嫌を最高潮にさせた。
これに対して現金だ、単純だ等と言われてしまった。
全くもってそうである。
デザートまで来たとこで今回のお出かけについてずっと言いたかったことを言ってやった。

「ねえ、ヒソカ。あんたこれ、"遊ぶ"じゃなくて"デート"のプランに近いんだけど。」

つくづく思ってたのだがこの扱いはちょっと方向性がちがうんじゃないか。

「そうかい?」

「そうだよ、もっと楽にしたかったんだけど。」

そう、私はこいつと少しでも距離を縮めたかった。
どうせこいつは私を壊れない玩具としか思ってないだろう。
一方的に友達と契約したのだからそこは悲しいが別にいい、個人の心まで文句はつけれない。
でも、少しくらい仲良くしたかった。
こいつが立てたプランはデートプランのようなものだった。
私はそれについて今まで遊ばれてきた女と同じ扱いをされた、そう感じた。
心底腹立たしかった、それがこの関係では分相応の感情では無いとわかっていても。
だからこそ、次の機会には仲良くなってやる、そう意気込んでるのだ。

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