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部屋に入った途端、私はへたりこむ。
そして何度も何度も深呼吸をした、呼吸が、落ち着かない。
顔は紅潮し、心臓は早鐘を打っている。
この状態は、決して恐怖だけでなってるのではない、喜びも混ざっている。
やった、成功させた。服をギュッと握る。
全てが上手くいった。条件まで、飲んでくれた。
負けの条件はまいったと言うor死亡。
ただ、彼のみ5分の制限時間内に規定の範囲から私が死ぬorまいったと言うまでに出ると負けとなる。
ただし、範囲外に出すときは発を使わないこと。
私が弱いからこそ取り付けられたハンデだ。
このハンデにより上手く勝てる確率ははねあがる!
そして、彼に勝ったあかつきには、師匠、及び友達になってくれと言った。
ヒソカはokと笑いながら言ってくれた。
絶対に、自分がこの条件を飲むことになると思ってないのだろう。
今に見てろ! 思考が一段落し、私の息がやっと整う。
数日後の決戦に向けてまた念の練習をするために近所の森へと向かった。
#
<決戦当日>
エントランスで目立つピエロルックを探す、彼はすぐ見つかった。
彼の周りには人はおらず、誰もが遠回りに避けているからだ。私は彼の方に駆け寄った。
「やあ♥️」
「どうも。今日はよろしくお願いします。」
「宜しくね♣️じゃあ、行こうか♠️」
戦う場所は彼が決めて良いことにしたので、彼の背中を私は追う。
人が面白いほど避けていく、なんだこれ歩きやすいな。
ん? ヒソカは歩くの速いな、足の長さの差か?
くっそ、羨ましい。
「おや、早かったかい?」
気付いた彼は足を少しだけ遅めてくれた。
良く、気がついたな。
女性遍歴が垣間見える態度だと心の中で毒づく。
「ありがとうございます」
「いーえ♦️」
私達はその後、ちょくちょく話ながら決闘の場所まで歩いた。
#
「これで範囲は良いですか?」
動くのに支障の無い範囲を木の棒で書いた。
結構大きく書いたので疲れた。
中腰姿勢の維持は本当に辛いよ。
「いいよ♥️」
線を書くために使っていた棒を、無造作に投げる。
昔からは考えられないほど遠くにいったな。
女なのに馬鹿力に成り過ぎたと少し悲しむ。
もう一度ルールを確認して、試合を始める。
さあ、ここからが勝負だ、私、失敗するなよ。
「……では、スタートです!」
タイマーを押し、場外へ投げた、……壊れていないよな??
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†NANA†(プロフ) - ページ2で、「HUNTER×HUNTER」が「HHUNTER×HUNTER」になっています。 (2021年3月15日 11時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ゆーめーさん» 有難う御座います! まあまあ長めの小説なので、先を読もうと思いますと言われると、とても嬉しいです!! 楽しんで読んでください!!! (2020年11月29日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーめー(プロフ) - とても面白かったです!続編も今から読ませていただきます! (2020年11月28日 10時) (レス) id: dfce067a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ヘマトフィリィアさん» コメント有り難う御座います。個人的にも、能面黒髪キューティクルは語感が良くて気に入ってます。今後も、彼はちょくちょく出てくるので、楽しみにしていてください!! (2020年11月14日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ヘマトフィリィア - 【速報 能面黒髪キューティクルがイケメン】 (2020年9月20日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミネルバ | 作成日時:2019年7月30日 23時