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彼がこっちを向いた、真剣な目をしている、その目が私を射抜く。
「俺さ………暗殺一家の跡取りなんだよね。」
口調だけは軽そうに、でも目は真剣にそんなことを話し出した。
私は焦り始めた、この話を聞いて、彼の行いを許容するのはゴンの役目だ、私が取って良いものではないはず。
だが、私本人としてはこれから話されることを肯定したい気もある。
どうすれば、いい。
「へー、そうなんだ。」
結果、私は曖昧な返事をした。
ずるい私は物語通りするため彼を否定してゴンに全てのことを任せるのも、今のキルアのために肯定することも選べなかった。
どっちが正解か分からなかった、だから曖昧な第三の選択肢を作った。
「信じてねーだろ。」
彼は唇をとがらせていう。
どう、切り返そうか……私は慎重に言葉を選ぶ。
「信じてるよ、本当に。」
私は少し真剣に言った。
「怖くねーの? お前、殴ることも怖いのに。」
「解らないとだけ…。だってキルアが私の知人であることは変わらない、目の前で人を殺されたこともない。実感が湧かないんだよ。それにキルアの常識と私の常識は違うから、キルアを攻めることは出来ない。そして完璧に受け入れたとも言えない。」
本当に曖昧な中立、そんな答えしか言えなかった。
「……まあ、キルア本人の性格は怖くないよ。」
彼はポカーンとしていたけど、なんだか少し嬉しそうだった。
私にはやはり、暗殺一家のことなど分かりやしないが、否定する理由もない。
私には彼が少し大人びた子供で、滅茶苦茶強い位しか分かってないのだ。
ここまで言ったが、友達とは言わなかった。
悲しいけど、あえて言わなかった。
この子の初めての友達になるのはゴンただ一人なのだから。
部外者がその地位を奪ってはいけない。
「わっかんねー。でも、今はその答えで許してやるよ。」
彼はまたいつもの通りいたずらっ子のように笑う、張りつめた空気が柔んだ。
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†NANA†(プロフ) - ページ2で、「HUNTER×HUNTER」が「HHUNTER×HUNTER」になっています。 (2021年3月15日 11時) (
レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ゆーめーさん» 有難う御座います! まあまあ長めの小説なので、先を読もうと思いますと言われると、とても嬉しいです!! 楽しんで読んでください!!! (2020年11月29日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーめー(プロフ) - とても面白かったです！続編も今から読ませていただきます！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: dfce067a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ヘマトフィリィアさん» コメント有り難う御座います。個人的にも、能面黒髪キューティクルは語感が良くて気に入ってます。今後も、彼はちょくちょく出てくるので、楽しみにしていてください!! (2020年11月14日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ヘマトフィリィア - 【速報 能面黒髪キューティクルがイケメン】 (2020年9月20日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミネルバ | 作成日時：2019年7月30日 23時
