にひゃくごじゅうなな。 ページ19
顔を真っ赤にして、うるうるって目に涙を溜めて、私が想像してた理想の告白とは全然違うけれど、なんとか自分の気持ちを伝えることが出来た。
ただやっぱり恥ずかしすぎて、私は顔を国行から逸らしてしまった。
……どうしましょう、国行の反応が分かんないわ。やっちゃったわ、と唇を噛んだその時、
明石 「これは、あかんて……。」
A 「えっ……?」
顔を上げると、顔を真っ赤に染めて、その顔を隠すように手で覆っている国行の姿があった。「見んといて……」と弱々しく言う国行。
えっなに、これ成功してるの?
顔の熱が引いて、頭の上に疑問符がぽんぽんと浮かぶ。嫌がられてはいないし、失敗はしていないと思うんだけれど……なんてワタワタしていたら、腕を持たれてぎゅっと引き寄せられた。
A 「えっなになに、なんなの〜?!」
国行の真っ赤な顔が近くにあって、そのせいで、国行の熱がじんじんと伝わってくる。それから、バクバクって鼓動も直に伝わってきた。よく分からないのと恥ずかしいので手をブンブンと振っていると、耳元で国行が呟いた。
明石 「可愛い。」
A 「なななっ、急になによっ?」
明石 「告白する時に恥ずかしくて下向くとこも、」
A 「うぅ……」
明石 「いつもは自分からくっ付いてくんのに、いざこーゆー状況になると真っ赤になんのも、」
A 「あううぅ……」
明石 「自分に気持ち伝えるために頑張って、勇気出してくれたとこも、全部。」
A 「それは国行もでしょおぉぉ〜……!」
明石 「はいはい。いじめすぎてしもうた、泣かんといてや〜」
A 「泣いてないわよぉ〜!!」
ぽんぽん、と国行は優しく、一定の間隔を開けて私の頭を撫でた。私は、国行の服の布をきゅっと握った。
明石 「ほんまにあがりとなぁ、自分も好きやで、愛してる。」
A 「……ふふ、知ってるわ。」
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時