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女「 ねぇ、瀬乃さんってさ、侑くんとどうゆう関係なの? 」
『 どうも、何もただの他人だけど。 』
女「 へぇ…そしたら、侑くんの好きなタイプ聞いてくれない?どれだけ誘っても遊んでもくれないしインスタだってフォロー返してくれないしさ〜 」
『 別にそれぐらいいいけど 』
思ったんだが宮侑はやたらモテる。絡まれてからというもの女子からの頼み事も多いし、やたら敵視される気がする。こんな女アイツの眼中にないと思うけど。
聞くって言ってもまずアイツを探さないといけないんだけど…どうせ今日も昼になったら来るだろうし探すまでもないか。
『 ……来ない…な。』
午前中の授業は特に何もなく、いつのまにか昼。しかし今日は来ない。
昼どころか休み時間すらも姿を見かけなかった。なんだか、日常が欠けた気分だ。
って、私がなんでこれを気にしてんだか。
『 あ、治くん 』
治「 瀬乃さんから話しかけるって珍しいやん。どーした? 」
『 いや…み……侑くん、どうしたんやろとおもてな。 』
治「 お…おぉ……ツムなら今日風邪ひいて休みやで。」
『 そうなんだ… 』
やたら気にしてる自分がちょっと気持ち悪い。意識してる?いやまさかそんな事ない。
ロクに喋ったこともない奴だ。
心配しているのはたまたま。電車でもいつもは見かける人を見かけなかったら
休みかなと思うものだ。それと同じ。
この感情に、それ以上もそれ以下もない。
…あ、
『 1つ、教えて欲しいことあるんだけど… 』
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作者名:さささ。 | 作成日時:2019年10月13日 11時