0.6「アカデミー卒業生」 ページ3
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朝アラームで起きて、着替える。
鏡の前で顔を洗って、青みがかった白い髪を整えて
朝ごはんは食べずに
『行ってきます』
なんて言う家族が家にいるわけじゃないんだけど
「にゃあん」
うちは猫を飼っている。
お利口さんで留守番も得意。よしよしと撫でると可愛い顔で見送ってもらえる。
12歳になったわたしはアカデミーを卒業して
新しい下忍のための説明会みたいな集まりに学校へ行く
『おはよう』
サク「おはようA」
教室に入って挨拶をすれば数人から挨拶が帰ってくる。
よそ者のわたしにも、それなりに友だちもできた。
結構みんな集まって席も埋まりはじめてる。どこに座ろうか
キバ「おはようA! あ、あの俺の隣の席空いてるぜ」
『ありがとー』
キバはなにかとわたしによくしてくれる。
いの「キバのやつ、わっかりやすいわね〜」
いのはいつもキバがわたしに気があるって茶化してくる。
やめてってば、と小声で返す。
『おはようヒナタ』
ヒナタ「う、うん。おはよう、Aちゃん」
もう片方の隣はヒナタ。恥ずかしがりやさんだから、ヒナタだけに聞こえるトーンで挨拶。
シカマル「なんで合格してないナルトがここにいんだよ」
ナル「へへーん! この額当てが目に入らねえのかよ」
あれ、確かナルトは不合格だったはず。
イルカ「みんな席についたか? 今後君たちは班毎に上忍の先生のもとで任務をこなしていく。これからその、スリーマンセル…と今年はフォーマンセルが1組だな。チーム分けを発表する」
1班から順に3人1組の名前が読み上げられていく。
イルカ「では次。七班…うずまきナルト、春野サクラ…」
ナルト(やったーーー!)
サクラ(ナルトと一緒ぉ……)
イルカ「うちはサスケ」
サクラ(やったーーー!)
ナルト(サスケと一緒ぉ……)
イルカ「そして、A」
フォーマンセルか。
この里で初めての友だちになったナルトが一緒なんて、嬉しいな
イルカ「午後から上忍の先生を紹介する。それまで解散だ」
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年2月25日 11時