7「里の隠し事」 ページ12
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カカ「あの小さくて死にそうだった子がね……」
当時の俺はまだ若く
仲間を失いトラウマを抱え
師である四代目も失くし
暗部に所属し自暴自棄になっていた頃だった。
任務と全く関係のない命が
たとえ危機迫っていたとしても、助けるつもりはなかった。
ただ、幼い少女の眠る姿を見て
四代目の息子のことが脳裏に浮かんだ。
託されていく子ども達を見て、期待なんてしてないが、賭けてみるのも悪くないと思った。
少女はその子達と同じくらいの歳だった。
同僚の行動力にあやかって
俺も、この子を助けたいと思っていたのかもしれない。
少女が何者かも調べずに。
カカ「確かに霧隠れでは一般人でも人身売買などもあり危険な地域です。だが…狙われていたのは別に理由があった…というのが今有力に思えますが、火影さま」
火影「うむ…。氷遁使いの血継限界か…さらに時空間忍術と引力の能力……それは初耳じゃったよ」
カカ「お言葉を返すようですが、何か隠し事があるのであれば」
火影「カカシよ」
絶対何かある。が里の長の意にあまり反抗し過ぎるのは気をつけなければならない。
身構える。
火影「そう勘ぐるのも仕方あるまい。じゃが、Aとカカシの信頼関係のためじゃ」
カカ「もちろん、彼女から打ち明けられるのが1番だとわかっております。しかし、もし本人も知らなければ…？ 彼女も過去の事を知りたがっているように見受けました」
火影「その時は、その時じゃ。わしもほんの少ししか知らん。いつかそれ以上のことがわかってくるのは確実じゃろう」
カカ「そうですか…」
火影「ナルトにサスケ、A。大変じゃと思うが、頼んだぞカカシ」
カカ「御意」
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作者名：赤成 | 作成日時：2019年2月25日 11時
