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第39話 恵まれ過ぎている ページ41

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伏黒「…あの任務終わりから、お前の様子が可笑しくなったのは俺も釘崎も分かってる」



歩みを止め口を開いた彼の言葉を聞き、思わず眉を顰める。そんなに分かりやすかったのだろうか。


……彼にも、彼女にも、気を遣わせてしまった。


これ以上誰かに迷惑を掛けるのが嫌で此処へ来たのにこれじゃ全く意味無いじゃないか。



伏黒「ただ、深く詮索する気もない。知られたくないならそれでいい。少なくとも俺は気にしない」



それなのに、伏黒の一言で救われた気になってしまった自分は図々しいにも程がある。相当な馬鹿だ。



「……伏黒、」

伏黒「なんだ」

「多少は私に興味持てよ」

伏黒「無理だろ」

「無理なの!?」



「即答かよ。詮索しろや」と軽口を叩くがそのノリですら眉間に皺を寄せて「さっさと行け」とウザがられ、促され……。渋々…ではなく普通に別れた。


あの人が何処に居るのかは分からない。けれど伏黒の向かう先ではないと思うので彼とは反対方向に進んで行くと、生暖かい風が頰を撫でる。

雲一つない空は随分と涼しそうだが、照りつける太陽から降り注ぐ熱はそれを遥かに上回り、日焼け止めを塗り忘れた後悔が汗と共にじんわりとやって来た。



「まさか任務中ってことはないよね…?」

七海「どなたかお探しですか」



探し人、基、五条先生を探しながら歩いていると、後ろから聞こえてきた声。

振り向けば、過去に二回程お会いした事のある七海さんがいた。五条先生ではないがこの人は一級呪術師。少しは知っている事もある筈…試しに聞いてみよう。



「お久しぶりです、七海さん!先日はありがとうございました」



先日、というのは高専入学の為面接に来た際、道のりを案内してもらった時のこと。後から聞いた話、本当は五条先生だったらしいが。


もう一回は三年前、父の死を知らせに来てくれた時。



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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時

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