第36話 決意と謝罪 ページ38
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そんな彼等が私達の前に突如現れた理由は、"京都姉妹校交流会"に参加してほしいからだとか。
本来なら二・三年メインのイベントらしいのだが、その三年生が停学中らしく、人数が足りないから一年の私達に出ろ、と。
釘崎「交流会って何するの?スマブラ?」
「初対面でスマブラは憎しみを生みやすいから、ここはもう少し穏便にポケモンバトルと踏んだ」
パンダ「なら三人でやるわ」
交流会と言うから楽しいイベントだと思っていたのだが実際は全く異なり、先輩曰く初日が団体戦、二日目が個人戦…と、殺す以外なら何をしてもいい呪術合戦だそう。
真希「やるだろ?仲間が死んだんだもんな」
「「「やる」」」
声が揃ってしまう辺り二人の意思も固いようだ。全員同じ気持ちのようで安心したけれど、このメンツならそれも頷ける。
釘崎「でもしごきも交流会も意味ないと思ったら即やめるから」
「「同じく」」
パンダ「まァこん位生意気な方がやり甲斐あるわな」
狗巻「おかか」
…しかし、そうなると困った事がある。
ある意味、死活問題と言えるかもしれない。
伏黒「…お前、さっきから顔色悪いぞ」
「すみません…あの私、動物全般苦手で…伏黒の式神は大丈夫なんですけど…生ものは、やっぱり…」
釘崎「生ものて」
パンダ「誰にでも得意不得意はあるさ。でもそれだと寂しいから言っとく、俺パンダだけどパンダじゃないから」
「外見が全力でそれを否定してて説得力ないです」
それは、パンダ先輩の存在。
いや、勿論先輩が生ものではなく呪骸であると想像は出来るけども…"意思のある呪骸"など異例過ぎて受け入れ難い。
これから交流会に向けて特訓するのだから関わらないで過ごすのは不可能で、「本当にすみません」と、一定の距離を保ったままでもう一度謝罪する。
どこが苦手?と言われると上手くは言えないのだが、
何を考えてるか分からないところが、かなり、無理。
真希「話すパンダなんて動物の枠組みに入んねぇだろ。まあ、慣れるしかないな」
「伏黒の式神は平気だったし…あっ、もしかして動物に対して食わず嫌いなのかも…」
パンダ「動物に向けた例えでそれはちょっとヤダな」
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時