第32話 背きたい現実 ページ34
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"幻術"は戦闘向きの術式では無い。
況してや前線を突っ走って行くものでもない。
どちらかと言えば後方支援だったり、精神的苦痛を与える呪詛師相手の拷問なんかに適していると言っていい。正に性格の悪い私にぴったりの術式だ。
だが術師は決して多くない。後方支援だとか、そう役職が決まっていれば苦労しない。だから剣術を祖母から学んだのだ。そりゃあ勿論、家入さんのような人は特別だけれど。
何が言いたいのか、詰まる所ただの言い訳である。
宿儺に吹き飛ばされた体は最終的に壁にぶつかり止まった。死ぬほど痛いのは、生きている証拠だ。そうポジティブに捉えないとやっていけない。
私が飛ばされた後も懸命に戦う伏黒に加勢する為、よろける体を何とか立たせる。
不意を突いて出していた伏黒の大蛇はいとも簡単に壊され、伏黒自身も空中に投げ飛ばされていた。
膂力だけとは思えない力に驚きを隠せないが、その直後、近くから聞こえた衝撃音と共に落ちてきた伏黒。ついさっきまで空中にいた筈だが、呼び掛けると反応はあったのでまだ無事なようだ。
宿儺「その程度では
宿儺の指は全部で20本。その内たった三本分の力しかない奴に二人がかりで手も足も出ない今現在、考えは読まれており最悪である。
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時