第30話 数千年越しの挨拶 ページ32
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伊地知さんが去って数分後、生得領域が閉じた。
つまり中の呪霊を虎杖が倒したのだ。
その事に一先ず安堵し、後は虎杖が無事でいれば…と願った矢先、背後から聞こえた低く圧のある声。
気付かなかったという驚きよりも、全てを物語っている結果に拳を強く握る。
__ふと、目が合った。
宿儺「忌々しい女だ。幾年経とうと変わらんな…いや小僧の中で目が醒めた時以来か?そうか、あの場にもいたのか。相も変わらず妙な気配だ」
「…何を、」
宿儺「その声音で話すな、不快だ…と普段なら言うところだが、そう脅えるな。今は気分が良い」
「少し話そう」と、両面宿儺が私に向けて言った言葉の何一つ理解出来なかった。
隣の伏黒が目を見開いてこちらを見るけれど、私だって何が何だか、本当に分からないのだ。
宿儺「我々が駄目なら今度は
「……さっきから誰と勘違いしてるの?私が貴方みたいな呪いと知り合いな訳ないでしょ」
宿儺「…ふむ、成程な。分からんなら良い。何れ知る」
………私は全く良くないけれど。
その言葉は飲み込んで、きっと帰ってくるであろう虎杖を信じて待つ。だがそんな心を見透かしたように、今度は虎杖の事について触れ出した。
宿儺「なんの縛りもなく俺を利用したツケだな。俺と代わるのに少々手こずっている様だ。しかしまぁ、それも時間の問題だろ。そこで俺に今できる事を考えた」
伏黒「なっ!!」
宿儺「
そう言った両面宿儺は自身の胸に手を刺したと思うと、そこから心臓を抉り出したのだ。
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時