第九話. ページ10
探偵社の窓に雨の叩く音が響き始めた
窓は全て開いて居る為、皆席を立ち手分けして閉め始める
「太宰さん!そっちの窓閉めて下さい!」
「……又降り始めたのだね。では敦くん。」
私は一寸行って来るよ____
行かなくては成らないから…
もしもAちゃんに何かが起きた時
助けられるのは私だけだから
「あの、太宰さん。」
「どうしたんだい?敦くん」
「太宰さんが雨の日に出る理由って…何ですか?」
「……なぁに、雨が関連して居る自 殺方法さ」
外に出ると案の定土砂降りだった
私の着て居る砂色の外套も、点々と色濃く染まった
雨を見ると、どうしても君を想い出す
其の様な自分勝手な気持ちに従順に従って私は外へ出る
「私がどれ程逢いたくとも、君はきっと…」
逢いたく無いだろう、そう云おうとしたが辞めた
今は其れ処では無いから
「君が何処に居ようと、私は必ず見つけ出すよ」
「…例え私が敵対組織に居ようとも、君だけは必ず。」
そう改めて心に決め、速い足取りで外を駆けた
辺りを常に
私が雨の日に出る理由はAちゃんの為だから
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凜(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜 | 作成日時:2021年5月28日 21時