第四十六話. ページ47
太宰さん、否、治くんを愛しているから。貴方の為に此の街を護ると決めたから
自身の中で何かが
治くんの大切なものを護れるのなら此の命も_____
“
起きろよ、と声を掛ければ目を覚ますのではないかと莫迦げた事を考える
「Aちゃんは、太宰くんの愛する此の街を護ると決めていたよ」
「…私がAちゃんを護るべきだった。私の幸せは君が居る事なのだよ、」
ふと太宰がAを抱いた儘此方を振り向く。そして口を開いた
「Aちゃんを幸せに出来るのは中也だと思っていたんだ。其れこそが正しい、とね」
「……あ?手前、そんな理由で此奴を突き放したッてのかよ」
無意識に足が動く。止まらずに前へ進み、気が付けば太宰を蹴り飛ばして居た
「…ッざけんじゃねぇ。此奴は!Aはずっと……」
“太宰だけを真っ直ぐに追い掛けてたじゃねぇか”
俺に勝ち目が無い事は昔から知って居た。俺が惚れた相手は俺なんか眼中に無い
其れを知って居たからこそ、ずっと傍で支えようとした
「本当は知ってたんだろ、Aの幸せは手前自身だって。」
「其れでも怖いから目を背けたンじゃねぇか」
短剣を懐から取出し太宰の首に宛てがう。一瞬目を見開いていたが直ぐに
「…………そうだね、君の云う通り…だ」
太宰の手から離れたAは今、首領によって支えられている
「俺の幸せは…彼奴が生きて、笑顔で過ごす事だった」
「私の幸せは…彼女が居る事、欲を云えばまた同じ時を過ごしたかったよ」
短剣を持つ手が空に振り
『此処はまだ死に場所じゃないと思うよ、旧双黒さん』
もし…此れが夢だったら。魅せた神様を一生恨むぜ
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凜(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜 | 作成日時:2021年5月28日 21時