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第三十六話. ページ37

世界最上級の鈍器とは如何程の物なのか


其れが判るのなら、端的に云えば其の鈍器で脳を直接殴り揺さぶられた気分だった


『お、さむ………くんっ、ぅぐ、っ』


唐突に込み上げる胃酸が私へ吐気を感じさせる


止まる事を知らない涙と悲しみはまるで、数米先の電灯すらも見せない程の大雨の様だった


『私のせい、か…っふふ、あはは、あはははははっ』


乾き切った笑いが口から零れる


情緒を抑制するものはきっと、人間に(あらかじ)め備え付けられて居るのだろう


其れが外れた瞬間、人は狂気に満ち溢れ、(やが)て壊れる


『………其れでも私は、貴方を想ってるんです。』


たった一言、最後に呟いた私の声


其れは愛し、想う人の残り香を漂わせる部屋で無機質に気化して往った


『異能力、雪国…っ。悲しいほど_____』


「Aちゃん、辞めなさい。」


そう背後から声を掛けたのは森さんだった


嗚呼そうか、森さんは知って居るんだ。私の異能力“雪国”の持つ






本来の姿で在り、又最終形態で在る。其れを_____

第三十七話.→←第三十五話.



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年5月28日 21時

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