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第二十八話. ページ29

Aちゃんと、羊の王で在る中原中也の戦闘を僕と広津さんは見ていた


其処に現れて居たのは多大なる実力の差


「Aちゃんは、一体……」


「Aさんが異能を基本的に使い熟せるのは、先代の教育によるものです」


「……と、云うと?」


「恐怖心を駆られる様な教育を主軸としていた様でしてね」


「広津さん、止めたりしなかったの」


「残念ながら。声は掛けましたが聞き入れて貰えずに」


そう会話を繰り広げ、愈々(いよいよ)広津さんも戦闘に参戦した頃


周囲は爆発音の様な音と同時に茈色、闇の色に包まれた


そして僕は目を見張った


「…ふふ、矢張りね。先代は居た」


目の前には僕と森さんの計画の上森さんが手を掛け命の灯火を奪った人物


『…っ、先代?な、何故!』


先代が蘇って居た


「Aちゃん、早く此方へ来るんだ!」


其の刻、ふと森さんの話を思い出した


Aちゃんの異能は雨の日に暴走する事が多いと云った。其れは確か…


異能に操られ両親を殺したあの時、垣間見えたで在ろう


“両親の降り注ぐ血飛沫”


其れ等が雨の様にも見えるからだと


そうだとすれば、今此処で戦うのは不利な点が多い


「広津さん、Aちゃんと中原中也を連れ本部へ戻ろう」


『お、治くん…私、』


「平気だよ、何も気にする事は無い。帰ろうAちゃん」


こうして僕達は擂鉢街を後にした

第二十九話.→←第二十七話.



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年5月28日 21時

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