８． ページ8
こちらに背を向けていたクラリンが
くるりと振り返り、おかめメイクの顔を見て言葉が見つからず固まると
「Aさんッ
授業の実践はぜひ私に！！」
「ああ！ズルいッ！！
Aちゃん僕とッ」
「いや俺しか居ないっしょ」
「拙者も立候補するでござる」
カムイ君をきっかけに、何故か男子たちに囲まれて困った。
「Aさん！？貴様ら離れんかッ！
Aさんが貴様らのような低俗な輩の相手などするはずがなかろう！！
さ、Aさん、入間様のお隣…へ――…ッ」
エスコートしてくれようとしていたアズ君は、完全停止してしまった。
どうしたんだろう？
具合でも悪いのかな？
そのアズ君の前に立ち塞がったのは、サブノック君
「
えっ、誘惑の練習相手の話だよね？
嫌われて、なかった…？
「次期 魔王となる己の妃として迎え入れよう！」
話が急展開すぎてついていけない
「なんだと！？
貴様のような野蛮な奴には指一本触れさせんッ」
「主こそ、我がライバルに敗北したような貧弱な奴では役不足というものだ！」
また始まった…と思ったら
「粛にッ！！
阿保みたいに騒ぐな馬鹿共が」
すぐ後ろからの怒号に緊張が走る。
「今Aちゃんの誘惑相手、選抜中〜」
「カルエゴ先生も混ざる？」
「はあぁッ！？」
私は顔が緩んでしまわないよう、必死で唇を引き締めて俯いた。
「やっぱカルエゴ先生じゃムリか〜」
「だな」
「フンッ馬鹿馬鹿しい」
そんなぁ…
悲しくなってカルエゴ先生の顔を見上げると
先生は、目を見開いて彷徨わせたかと思えば、顔を歪ませた。
「何だ？この異臭は…」
「ああコレ？」
「クラリンが…」
あれっ？クラリンは！？
いつの間にか居なくなって、帰ってしまったようだった。
唯一「大人っぽい」と欲しかった言葉をくれた可愛い弟、入間君と帰宅
門の前で待っていたオペラさんは、
ドッキーン！と、声に出して言っている。
真顔で胸を押さえるポーズ付き
彼が視界から消え、急に目の前に空が広がって
「誘惑にお応えする為、ベッドに直行致しましょう」
姫抱きで、競歩のような速さで連れて行かれるパターンのヤツが繰り広げられた。
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雪猫 - あー！！もうきゅんきゅんがたまりません！更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: 07da1e2227 (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - えギー先生は夢主ちゃんの気持ちに早く気づいてあげてwwwwオペラさんは自重してwwwww面白かったです！応援してます！ (2020年5月9日 14時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：周杜（ｼｭｳﾄ） | 作成日時：2020年5月6日 13時
