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12. ページ12

顎に手をやり


「まあ、あのくらいなければ…」


ブツブツ言ってる先生に


「結局、魅力的になる術、何も身に付けられなくて…」


呟けば


「そのままでも十分だろう…」


耳を疑うセリフが聞けた。


「――と、ライム先生が言っていた
特定の者を除けば、とな」


なんだ、そういう事か…

でも、思い切ってダメもとで言ってみた。


「あの…先生、協力してもらえますか?」


豆鉄砲くらったような顔をしたカルエゴ先生


「クラスの皆じゃちょっと、しっくりこないっていうか…

他に頼めるの、カルエゴ先生しかいないかなーなんて
担任ですし」


やっぱり無理ですよねー

そう言いかけたら


「まあ、付き合ってやらんでもない」


ですよねー
付き合ってやらない……ん?


「勘違いするな。
教師として厳粛に教育の場を整えなければならんからな
授業の為だ。

他に相手がおらんと言うならば、俺を相手に実践するしかあるまい」


何コレ、棚から牡丹餅
どんだけラッキーガールなんだ私!!

勇気出して言ってみた数分前の私、グッジョブ!!


「ありがとうございます!」

「但し、他の授業に支障のないようにしろ。

この俺が貴重な時間を割いてやるんだ
しっかり励めよ」


心の中で歓喜に沸いていたら、

カルエゴ先生はフッと一息吐き
髪を掻き上げ流し目で、ほんの少し口角を上げ


「せいぜい悪あがきしてみるんだな」


大人の色気を見せつけられた。


ひぃ〜〜〜ッ!
ダメだ!やっぱムリ!!

私が魅了されてどうするのよッ!!

ドキドキと高鳴る鼓動がうるさかった。


「どうした。
早くかかって来い」

「ええっ!?そんないきなり…」


腕を組み余裕を見せている先生に
よしっ!と気合いを入れてポージングしてみた。


「カ、カルエゴ先生…♡」


すると踵を返した先生


「今日の所はこの位にしてやろう」


挑発してきたのに、その反応は!?

どう解釈したら良いものか悩ましいものだった。

処刑玉砲→←11.



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雪猫 - あー!!もうきゅんきゅんがたまりません!更新頑張って下さい!応援してます! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 07da1e2227 (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - えギー先生は夢主ちゃんの気持ちに早く気づいてあげてwwwwオペラさんは自重してwwwww面白かったです!応援してます! (2020年5月9日 14時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2020年5月6日 13時

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