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《今日はお世話になった。》
くすっ。
二段ベッドの上に上がり、アラーム設定をしようとしてスマホを開く。
緑間君からだった。
一文のみという至って簡潔なメールに、思わず笑みが漏れる。
《こちらこそ。此れからも宜しくお願いします!おやすみなさい》
そう送って、布団に潜った。
緑間君。
気難しい方だと聞いて居たけど、赤司君を心配しているんだな。厳しい表情で時々辛辣に物を言うけど、根はきっと優しい筈。
何より、赤司君のチームメイトだもの。
中学時代、一番共に過ごして居たらしく、彼から引き出した情報は正確だ。詳しい事は分からないけど、緑間君の言う『あの日』を境に、赤司君は変わってしまったと聞く。
職業柄、と伝えたが僅かながら不安だったのだ。緑間君に、拒絶されるかもしれないと。『二重人格』、何て一般人からしたら重い言葉かなって。心理学を幼い頃から心得ている身としては、特に驚く事でも無いけれど。
………………知りたいなぁ。
赤司君の事。
好奇心は猫をも殺す、か。
暗い部屋の中、自身の掌を見つめながら問いただす。
私は心理カウンセラーでも、臨床心理士でも無い。
知って如何する?
其れは、唯の好奇心で触れて良い問題なのか?
まぁ良い。
今は、分からない事だらけなのだから。
少しずつ、一緒に過ごして行こう。私のペースで、彼のペースで。
其の為には、私がもっと研鑽を積まなくては。
決意と同時に、静かに、眠りに落ちた。
《一件のメールが届きました。》
《あぁ。お休み》
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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時