039 ページ43
「クラスメートで、マネージャーをさせて頂いている部活のキャプテンです」
「そんな事は知っている」
予想出来た質問、テンプレート通りの答え。其の返しも想定済みです。
だから、苦笑い。
「彼氏彼女の関係では無いよ」
「……そうか」
聞きたかったのは、そう言う事でしょう?私は、赤司君と付き合って無いし、恋愛感情も持ち合わせて居無い。
「赤司君にとって、私はただの道具に過ぎ無い」
「……自分を卑下しろとは言って居無い」
少し驚いて、顔を上げた。
複雑な表情に隠れがちな、彼の真っ直ぐな意思。
「…………そうだね」
「あぁ。君は優秀な人材だと聞いているからな」
「……其れは、照れる」
有難う、と下がり切った眉で微笑む。
「現に、彼奴の代理人を務める位だ。一般人とは格が違うと買っている」
「……えぇ、そんなに?」
「勿論だ。赤司の、人を見る目を見縊るな」
見縊って何て、した事無いよ。
そもそも関わり始めてから少ししか経って居無いよ。
「……僭越ながら、私目が代理人を務めさせて頂きます」
一呼吸置いて、再び口を開く。
「……緑間君は、今日何がしたい?」
「……ふん、本当なら洛山の体育館でも使ってシューティングをしたいのだが、生憎時間に余裕が無い。赤司と__後そうだな、お前の話でも聞かせろ」
「……………………私?」
「そう言っている」
えぇ、私の話聞いてどうするんだろう。
まぁ赤司君の話をしていれば時間は過ぎるよね、と思い私は語り始めた。
彼の、入学してからの武勇伝の数々、接して居て感じた《違和感》。
緑間君は其れを聞いて目を大きく見開いた。信じられ無い、と言った様子で口を半開きにしながら暫く呆気に取られていた。
彼は私の話を最後までじっと聞いていた。
其の紳士な態度に、私は嬉しくなって語尾が上がり気味だったりそうでも無かったり。
凡そ、十分位話した時だろうか。
緑間君は其れまで閉じて居た口を、酷く言いにくそうに開いた。
「………………南」
「………………はい」
態とらしく、彼は言い淀む。
今に及んで、躊躇うのか。
私は唯ひたすら待った。真っ直ぐの目を見据え、どんな衝撃的な事でも、何にもなら無い事でも受け止める為に。
『赤司君って、____だったりし無い?』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
230人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時