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「「「「ありがとうございました!!!」」」」






三十人弱の野太い声が、体育館の中で響き渡った。

午後六時。

二軍は此処までが『部活』で有るが、体育館自体は八時まで開いている。
所謂『自主練』の開始だ。

お目当ての人物を見つけ、声をかける。




「伊東君、鍵お願いして良いかな?」
「……良いけど、」
「ありがとう!」




良し、鍵はおっけー。

二軍の部室まで急ぎながら、やるべき事を指折り数えて行く。

日誌は提出済み、倉庫の鍵は先程仕舞った、器具の点検は明日。

着替えは後でいっか、と思い荷物だけ纏める。




「あれ、南さん今日急ぎ?」

「あ、はい、赤司主将に呼ばれてまして」

「へーお疲れ様、頑張って」

「ありがとうございます!」




部室にいた先輩に会釈して、部室を出た。


ふぅー。


呼吸を整えて、一軍の部室へと歩き出した。









「どうぞ」

「失礼します」




部屋に入ると、赤司君一人しか居なかった。前に来た時より綺麗になって居る。


「掛けて良い」
「有難う御座います」


座るよう促されて、素直に腰掛けた。赤司君も続けて座り、テーブルの上の湯呑みを手にした。


「突然すまないね」
「いえ、お気になさらず」


……同い年なのに敬語なのは、彼の気品がそうさせて居るからだ。
後はマネージャーと言う立場的に。赤司君主将だし。




「部室に呼んでおいて何なんだが、此れは僕個人からのお願いだ」

「…………え?」





部活の事じゃ、無い?

差し出されたお茶を飲むのも忘れて、彼の次の言葉に更に驚いた。









「明日、会って欲しい人が居る」

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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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