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「…………順調みたいだね」




ペラッ




渡された報告書を眺めながら、僕は満足気に微笑んだ。




「千尋は、この事を知って居たのかい?」

「…………いや」




何時もより不機嫌な態度に、彼の不調を読み取った。
千尋の方は未だ未だ改善の余地が有るな。





「其れにしても、驚いたよ」





まさか、此れ程とはね。

五月の中旬に入れば、彼女はあっという間に一軍にやって来るだろう。



「スリーメン三百本」
「「「うっす!!!!」」」



指示を出しながら、大会の申し込み用紙を確認する。
未だ千尋を出すのは早いか。




四月当初は、バスケ部内がバタバタとして居た。

一年主将、赤司征十郎。
三年一軍、黛千尋。
一年女子マネージャー、南A。

此れだけ居れば、自然と変化は起きる。




特に、南A。




メンタルトレーニングを彼女に任せて以来、驚く程の早さで結果を出して居る。


まず、選手軍の選考。
洛山の名の為だけで希望した者は最早居無い。実力が有る者は一軍、二軍へと速やかに昇格出来る道を作った。勿論、降格もある。
お陰で部員の質が良い。過去にない大移動だ。


次に、部員の意識の改革。
『勝たねば成ら無い』と言う意識の中で弱い者は其れに押し潰されて負けてしまう。其の為、重圧に耐え、又乗り越える為の課題を考えさせた。目標を立たせ、お互いを刺激し合い、今では皆が『勝つ』と言う意識の中に居る。


最後に、個人面談。
部員数が多い為、二軍の一部と一軍のみ行なうらしい。らしいと言うのは、未だ始めたばかりで有るからだ。


此れ等により早速練習試合で効果は発揮された。
圧倒的な点数差。シュート率の高まり。プレイのレパートリー増加。

何よりも、選手の満足度の高さ。




やはり頼んで良かったよ。


周りの反発など如何でも良い。









________僕が、正しいのだから。

第3章 み ど り い ろ→←030


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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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