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ドアを優しく閉め、ロッカー室へと其のまま向かう。
頭には、先程話して居た彼女の存在が浮かんで居た。
南A。
彼女は、不思議な人だ。
三軍に入ったはいい物の、知識や思考だけじゃ賄えきれ無い練習に俺は挫けそうになって居た。
其の時に、彼女がメンタルトレーニングをしに練習にやって来た。
正直、何故赤司が南を寄越したのか理解不能で有った。
其の為、多くの部員は初め反発して居た様に思う。
「伊東君って、選択肢の一番上シュートだよね」
此の言葉を聞くまでは。
自分でも分かっては居たつもりだった。けれど、何故か其の時の声が、フレーズの反響が忘れられ無い。
ぽつりと呟かれた感想。少し湿った空気。アンニュイな彼女の表情。
そんなに背も高く無く、頭脳プレイが好きだった俺は、中学時代ポイントガードだった。
けれど、赤司何て奴を見ると如何しても自信は木っ端微塵に砕ける。
「シューティングガードとして、一回ゲームして見ようよ」
俺のスリーのシュート率が纏められた表を持ちながら嬉々として提案する彼女に、自然と頭を頷けて居た。
しっくり来た。
スリーが入ると、自信が生まれる。
自分にも、＿＿＿＿チームにも。
あ、誰かに頼られるってこう言う事なんだ。
中学時代、指示だけを飛ばして居た頃がフラッシュバックする。俺は全体を細かく見て支持する司令塔には向いて居なかったらしい。
はっと我に返って南を見ると、にへらっと何処か確信犯めいた笑みを浮かべて居た。
釈然としなかったけど、今なら感謝出来る。
『マジで感謝してるから、あんがとね』
嫌、ガチでね？
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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました！赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (
レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください！！ (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nome | 作成日時：2015年3月31日 20時
