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何ですか《忘れ物》って……と項垂れる様子からして、彼女は何も聞かされて居ない様だが。
「何。嫌?」
「物扱いされても全く嬉しくありません」
彼女の背は僕より低い。即ち、彼女は此処にいる誰よりも小柄だという事。
其の中でも、南は怯む事無くしっかりと発言する。
「一年四組、南Aです」
知っている。
「貴重な練習時間中、申し訳ありませんでした。誠に勝手ながら、失礼します」
「おいこら」
「ぐはっ」
華麗に去ろうとした彼女の腕を千尋が引く。
「勝手に行くな」
「え、何!?黛サンの彼女とか!?」
「違う」
「ま、黛先輩……離して頂きたいです」
小太郎の冷やかしにも全く動じない千尋は、僕の記憶だと__
困ったように眉を顰めた南に、千尋は言い放った。
「アンタどーせ練習見るんだったら間近で見とけ」
「「え……?」」
玲央と小太郎の声が重なる。
練習を、見る?
「ま、黛先輩……!?」
慌てふためく彼女と、千尋を見比べる。
少し、引っかかる物が有った。
「一つ、聞きたい」
「はっ、はい何でしょう……!?」
其れ故に口を出した。
「……そんなに怯えないでくれるかな。驚かせる気は無い」
「は、はい」
流石に少し凹む。今は威圧を放って居ない筈なのだが。
……まぁ良い。其れより、今気になるのは。
「君は以前から千尋と仲が良かったのかい?」
「え……?」
えっと、と躊躇ってからぽつり、と彼女は話を始める。
「以前、という程でもありませんが……出会ったのは一週間前ですよ」
「…………へぇ」
________面白い。
「南A。君を正式に此の洛山高校バスケ部マネージャーとして歓迎しよう」
「………………はい?」
男がむさ苦しく集まる此の体育館に、一人の少女の声が響き渡った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時