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こうして私は寮へと戻った。

階段を登り、『四〇九』と番号がぶら下がった部屋を軽くノックし、鍵を取り出す。
部屋に入る時は、ノックをしてからと朝決めて居たのだ。

ガチャリ、と解除された音。



「おかえり」
「た、ただいま、です」



こ、此れが寮生活……!緊張して思わず敬語が飛び出る私の様子に、みやちゃんは軽く笑う。



「遅かったね」
「みやちゃんは何時お戻りで……?」
「まぁ私も十分位前に帰って来たばっかりだけど」



ほうほう、と頷きながら荷物を下ろす。部屋ではみやちゃんが荷物を軽く整理して居た。


と、言う訳で私も其れに参加する。


お互いが使用する机や棚等を決め、二人で片付けに勤しんだ。

部屋全体がこじんまりとしているので、あまり多く物は置けなさそうである。




ひと段落ついた為、早めの夕飯を寮の食堂で頂いた。
素朴だが、温かみのある美味しい味であった。
明日の朝ご飯も期待が出来そうだ。




勉強は夜、少しだけ行なった。みやちゃんは頭が良い事が判明。中学時代は成績優秀者だったらしい。何と。

彼女がバイオリンを弾いているだとか、知らない事も沢山教えて貰った。

是非今度弾いている所を見たいものである。








こうして、洛山での一日目が過ぎて行った。
此れから、どんな日々が来るのだろうか。分からないけれど、楽しみしかない。

そんな事を思いながらベッドの梯子を登る。



「A、電気消すね」
「ありがとう」
「ん、おやすみー」
「おやすみなさいー」




挨拶を済ませた後、掛け布団の中に己の体を入り込ませる。
疲れたのか、直ぐに眠りに落ちていった。









私は完全に忘れていた。はる兄に、もう一度連絡すると言って居た事を。

そして、私は知らなかった。そんな彼が本日、東京で誰と出会って居たかを__

第2章 そ ら い ろ→←013


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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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