鬼神様と崇められた鬼 弐【鬼滅の刃】

第79話 何年経とうと ページ43

Aは微かに息があった


杏寿郎はAを抱き上げ、
隠に彼女を託した



まだ戦いは終わってない
まだ俺には使命がある



杏寿郎「すぐ戻る……A」



炭治郎の元へ向かった





ーー





時が経ち、炭治郎は無事に
人間に戻ることが出来た


そして完全に無惨は消え去った


しかし、この戦いで多くの命が失われた
柱も重症の者、亡くなった者を……



手当を受けながらAを見つめる



あれからAの体は輸血で
傷は再生しているが、
医療班によると以前よりもかなり
遅くなっていることがわかった



炭治郎「煉獄さん…」


杏寿郎「竈門少年か」


炭治郎「俺、鬼になってる間もずっと
Aさんが呼びかけてくれました」


杏寿郎「そうか」


炭治郎「煉獄さん俺はAは
戻ってくると思います！
だから待ちましょう？」


杏寿郎「ああ、そうだなっ…涙」




ー



最後の柱会議が始まった



生き残った柱は


冨岡義勇
不死川実巳
煉獄杏寿郎
時透無一郎


息を引き取ったもの


甘露寺蜜璃
伊黒小芭内
悲鳴嶼行冥
胡蝶しのぶ


御館様「皆よくここまで生き延びてくれた」



深くお辞儀をする



不死川「顔をおあげください！御館様！」


御館様「いや、私だけの力では
ここまで生き残ってないだろう。

これでようやく終わったんだ
最後の会議、みんなどうか幸せになって欲しい」


杏寿郎「もったいないお言葉です」


御館様「Aの容態はどうだい？杏寿郎」


杏寿郎「はい、以前よりも回復し、
あとは目を覚ますのを待つだけと言われております」


御館様「本当に彼女には世話になった」



そうあれからAは眠ったままだ
毎日見舞いに行き、彼女が目覚めるのを
ずっと待っている


竈門少年の妹は3年近くも
眠っていたことがあると聞く



もしかすると回復のために時間が
かかるのではないかと言われた



俺の他に千寿郎、父上、竈門少年たち
柱や隠の皆も彼女が目覚めるのを
待ち望んでいる




何ヶ月、何年、何十年時が経とうと




君が目覚める日を





俺は待っているぞ





横で眠るAにそっと口付けをする

第80話 桜→←第78話 炭治郎を止めろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す