鬼神様と崇められた鬼 弐【鬼滅の刃】

第68話 ありがとう‘’＿＿” ページ31

杏寿郎とAが静かに向かい合った


不死川「任せるぞ煉獄」


杏寿郎「ああ」



構える杏寿郎



貴方「排除する」


先に攻撃を仕掛けたのはAだった
杏寿郎は攻撃を受け流しながら
何度もAに呼びかける


杏寿郎「A！君は今無惨に操られている！
目を覚ませ！思い出せ！」


貴方「黙れ」


杏寿郎「黙らない！
俺は何度でも君に呼びかける！」



戦いながらも杏寿郎は
Aを傷付けないように
隙を伺っている


杏寿郎とAが交戦する間
柱たちは無惨と戦っていた



ー


精神世界






貴方「くそ！どうして切れない！」



精神世界でAは何度も抵抗するが
全くビクともしない


貴方「早く！みんなの元へ！
杏寿郎が私のために戦っているんだ
壊れろ！こんな鎖！！」



何度ももがくA



貴方「はあっ……はあっ！
何故だっ……くそっ」



涙を流す



杏寿郎、ワシはどうすればっ




「何を弱気になっている」



貴方「？……誰だ？」



「無惨を倒すために私を倒したのではないのか？」



顔を上げるとそこには……



貴方「みち……かつ？」


巌勝「ああ」



先程倒した昔の想い人がそこに立っていた



貴方「なぜお前がここに？
無惨の作った幻か？」



悪趣味め！！
ワシをバカにしているかやつは！！



貴方「貴様がなんであろうと
ワシは屈しないぞ！！
幻を見せてワシの戦力そごうというのか」


巌勝「私がやつの作った幻なら
もっと良い夢をみせているはずだろうばかもの」


貴方「なんだと？……ではお前は…何だ？」


巌勝「私は継国巌勝。
それ以外でも何者でもない
お前がよく知っているだろうA」


貴方「なっ！？」



本当にあの巌勝なのか？



巌勝「時間が無い、その鎖とっとと壊すぞ」


貴方「だが、これは簡単には壊れぬぞ！
ワシが何度やってもビクともっ」


巌勝「私に斬れぬものは……ない！」




バキーーン！！




貴方「！？」



Aが手こずっていた鎖を
巌勝はいとも簡単に斬った



貴方「鎖が……きれた」


巌勝「これでお前は自由だ」



巌勝は刀を鞘に戻し、
その場を立ち去ろうとする



貴方「まて！巌勝！」


巌勝「私は先に逝く、だが忘れるな
私はいつもお前を見守っている(微笑」


貴方「！！」


巌勝「A、幸せにな」


貴方「っ……ありがとう巌勝(微笑」



お前に助けられるとはな……


ありがとう、ワシは絶対に負けない
お前のためにも

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