18日目 ページ18
5年という月日が経ち、俺たちは10歳になった。
この辺りから訓練や実践などが前と比べ物にならないくらい増えてきて段々と悟と会える日も減っていった。
今日は珍しく訓練も実践もない日。
そして一週間ぶりに悟が家に来た日でもあった。
久しぶりに悟と会えるのが嬉しくて、門の前まで悟を迎えに行った。
『悟〜』
名前を呼びながら軽く手を振ると少し驚いた顔をしたあと、すぐに俺に駆け寄ってきた。
「A〜!」
走ったからか少しくしゃくしゃになった悟の髪を整える。
性格は猫なのに行動は犬なんだよなぁ…。
『ふふ、久しぶりだね。』
『元気にしてた?』
ーーーーー
悟side
今日も家庭教師の野郎共が置いてった課題を睨みつけながら片付けていく…。
そんな、いつもと変わらない日になるはずだったのに。
昼食時、急にクソ親父が爆弾を落としやがった。
「悟、お前に許嫁ができた」
「…は?なに、言って…」
「お前ももう10歳になったんだ、許嫁を作るのが普通だろう。」
頭を鈍器で殴られたような、そんな感覚が俺を襲った。
頭の中はなんで?どうして?という感情で埋まっていた。
俺にはAが居れば、それだけでいいのに…。
俺の中でどれだけAの事を好きでいるのか、実感した瞬間だった。
そして、次に気づいた時にはAの腕の中にいた。
「A…A」
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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時