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「や…やっぱり。思った通りだ。」
「お、新八、あんたも気付いた?」
そう言って広間に入ってきたのはA。
「あ!Aさん!!大丈夫でしたか!?僕たちてっきりやられたかと。」
「こら、勝手に殺すな。いま"コレ"置いてきたとこ。」
そう言ってAがコトリと手に持った其れを床に置いた。
「やっぱりアレは_____」
「ああ。幽霊にやられて寝込んだコイツら全員一様に蚊に刺されたような跡がついてる。」
「つまりあれは、幽霊なんかじゃない。」
床に置かれた蚊取り線香から白い煙が立ち込めた。
_____________
「オオオオオイあんなんありか
ととと飛んでんじゃねーか!」
「ななな何おおおお前ひょっとしてビビってんの?」
そんな風に土方をおちょくる銀時も、おちょくられる土方も庭の地面にへばりついていた。
「バババ馬鹿言うなおおおお俺を誰だと思ってんだテメェ」
そう言うと二人ともフラフラと立ち上がった。
「じょ…上等じゃねーか。よ…よーし。じゃあお前は奴を引きつけろ。
……俺はあの…アレするから。」
「オイイイイ!
アレするからって何だァァ!エスケープか⁉ずらかるつもりだろテメェェ!」
「違うって。あの…アレだ。
バズーカで撃つ。」
「バズーカなんてどこにあんだよ⁉
」
「人はみんな心の中にバズーカ持ってんだよ‼」
「てめーだけ逃げようたってそうはいかねェ‼」
そう言って土方は銀時をガシリとつかみ、
飛んできた赤い着物の"幽霊"に投げた。
「ごぶェ‼」
ガゴンという大きな音を立てて銀時と天人の頭がぶつかる。
砂埃が立ち込め、銀時と天人の体は地面に吸い込まれるように倒れた。
「敵前逃亡は士道不覚悟だ。
もっぺん侍道やりなおすんだな。」
ふっ、と土方が鼻で笑う。
が。
ぬっ、と銀時が立ち上がった。
_______その"幽霊"を掲げて。
勿論ここまできたら何が起きるかはご想像いただけるだろう。
「‼」
「何しやがんだテメェェエエ‼‼」
力一杯投げられた"幽霊"と、恨みの詰まった一投を受けた土方は先程より凄い土煙を纏って地面に衝突した。
「俺に侍道とくなんざ、百年早いんだよ。」
そう言って唾を吐いた銀時だったが…
「……アレ?」
羽の生えた"ソレ"に気付いたのはその約三十秒後。
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iMAi(プロフ) - 壊さん» 4ヶ月越しに失礼します。作者です。…よくお気づきになりましたね…!?まじでか!神楽というより…に寄せております!うふふ (2月28日 22時) (レス) id: bb9de99c57 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - イメ画、なんか…神楽ちゃんに似てる?きもしなくもなくもなくもなくもない(?) (10月26日 7時) (レス) @page11 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - ボブさん» ボブ様コメント、及びこの作品を目に留めてくださってありがとうございます^_^面白いですよね…推しが尊くて…よかったらそっちのお話も読んでみてください…。ありがとうございます!銀魂アニメ再放送するらしいので多分その時期から更新頻度上がります!頑張ります! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 52884729d8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - わ!面白い!銀魂の作品漁ってたら出てきました!!某ディズニーのゲーム私もハマってます!!面白いですよね!!ご自分のペースで更新頑張ってください!待ってます! (2020年9月10日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します!更新滞ってしまってごめんなさい!!そして面白いって言ってくれてありがとうございます!!! (2019年8月25日 15時) (レス) id: 85e092a031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:iMAi | 作成日時:2018年11月7日 16時