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ページ46

JEONGHAN side



小さくリップ音を立ててわざと額に落としたキスに、

彼女は顔を真っ赤にしたまま俺を睨んだ。

「ねぇもう本当にそろそろしばいていい?」

口の悪さも可愛いとこだ。

なんて馬鹿みたいなのろけ。

「本当、照れ屋だねぇ」

なんて笑いながらソファーに座り直した。

彼女も髪を整えながら不貞腐れて座り直す。

「まさかハニがこんな甘い人間だと思わなかった。

出会った時は最低だったのに」

まだ真っ赤な顔で言う彼女に、

出会った時はAもだろって返したら彼女は確かにと笑った。

「凄くしょうもない事だったのは覚えてるけど、

何であんなに嫌いになったのか、

正直覚えてないんだよね…」

「そういえばそうだな…」

何でだっけ?と2人で首を傾げたけど、

実はおれは覚えてる。

なんてったて発端は俺だからだ。

初めての音楽番組。

緊張しながら挨拶に回っていた時、

廊下の角で彼女とぶつかった。

一緒にいたジスが咄嗟に支えてくれて、

怪我は無かったものの、

初の音楽番組前で気が立っていた俺は、

無意識に口調が荒くなってて。

「あっぶねぇな」

と呟いていた。

もちろんそれに黙ってるような彼女じゃない。

謝ろうと俺の口が動く前に、

あんたも悪いでしょ?と低い声と共に笑顔を向けられた。

目の笑ってないその笑顔にムカついて、

謝ろうなんて気持ちが消えて。

そこから口喧嘩みたいになって…

思い出すだけで嫌になる。

彼女じゃなかったとしても、

あんなこと言うべきじゃなかったし、

すぐ謝るべきだった。

よく考えずとも当たり前の事なのに、

あの時の俺はなんとも恐ろしい事をしたものだ。

そりゃ印象は最悪だし、嫌いにもなる。

今付き合えてるのはほぼ奇跡だ。

「番組に感謝しないとね」

「だな」

そう2人で笑い合った。

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やふこ(プロフ) - ああ!今回は弟たちのやり取りも見れて、そうだったの?ってなりながらも、ハニくんが甘くて手が止まらなかったです!!すぐ続き、行ってきます!!← (2023年1月18日 9時) (レス) @page50 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - koro39さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2022年3月12日 6時) (レス) id: c0ca8cff26 (このIDを非表示/違反報告)
koro39(プロフ) - 完走ぜひ!!一気読みするほどハマりましたー! (2022年2月22日 23時) (レス) @page48 id: 3d70232f0d (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 於音###さん» ありがとうございます、心底嬉しいです!完走までもう少し、頑張ります (2021年9月15日 1時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 千笑さん» ありがとうございます!!そうです!バーノンくんを励ましてました!! (2021年9月14日 23時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rui* | 作成日時:2020年11月15日 19時

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