私たち結婚しました [JH]4

帰国 ページ28

「ねぇ、いつになったら休みが取れるの…」

移動中の車の中。

後部座席に寝そべって文句を言う私に、

ソアオンニはもうちょっとだから！と困り眉。

ここ最近ずっとこの繰り返しだ。

日本への新婚旅行で思いがけずハニの気持ちを知って、

改めてちゃんと言うとも言われたのに、

その機会は先延ばしになったまま。

「休みが！欲しい！」

うえーんと泣き真似付きでジタバタ暴れる私に、

ソアオンニははぁとため息。

助手席のCielオンニはクスクス楽しそうに笑っている。

『良いなぁ…青春だねぇ』

『バカにしてへん？』

クスクス笑ったままのCielオンニにそう問えば、

オンニは違うよなんて笑ったまま首を振った。

『嬉しいんだよ。

Aが心を開ける人が居るって事が』

そう言って良かったねと振り返ったCielオンニは、

嬉しそうな寂しそうな顔で。

「オンニ達のおかげだよ…ありがとう。

これからも宜しくね」

普段あまり言わない感謝を口に出せば、

オンニ達は顔を見合わせ、それから笑った。

「まさかうちの子が恋愛するなんてね〜」

「やだ、なんか泣きそう」

ソアオンニの言葉に泣き真似するCielオンニ。

それを見てまた車内は笑い声に包まれた。

気持ち→←＊

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