六十一輪目 ページ19
敦side
あれから何日か経って、休みの日
乱歩さんが言っていたAちゃんの『嘘』を暴こうと思う
「先ずはやっぱり…この手紙かな?」
Aちゃんからの最後の
文章を一字一句見逃さないように慎重に読み進めていく
予想でしかないが多分、僕を困らせるとかのそういった類いの『嘘』じゃない
読み終わったが、書いてある文章に特別可笑しいところは見当たらなかった
「あれ?」
ほんの少しだけど、読み終わった後に違和感を覚えた
もう一回指で文字を追いながら読んでみる
そうしていく内に、違和感の正体が分かった
「文章の先頭の文字が『て』?」
Aちゃんが話す時に使うのは何時も『って』だった筈…
つまり……そうしなきゃいけない理由があった?
「まさかっ!!」
僕は手紙の『先頭の文字だけ』を読んだ
「『109号室行って下さい』?」
部屋を号室と数える場所は僕にとって、一つしかなかった
しかし、Aちゃんの『真実』が其処にある根拠なんて勿論ない
それでも、Aちゃんの本当に伝えたいことが其処にある気がしてならなかった
僕は自分の本能のままにその場所の向かって走った
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かなう(プロフ) - コメントありがとうございます。完結させてから随分経っているのにも関わらずにこうして味わって読んでくださってとても嬉しいかぎりです。これからも砂漠のうさぎさんのように思ってもらえるような作品を書くために精進したいと思います。 (2019年12月12日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - また、読み進めるごとに作者さまの表現力も上がっていて、より世界観に浸ることができました。素敵な作品をありがとうございました。長文、乱文失礼しました。 (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - 完結からかなり経った作品のようでしたが読ませて頂きました。花言葉をモチーフにしたお話はベタではありますが、聞き慣れないダイヤモンドリリーという花を選んだ着眼点が好きです。お話の雰囲気も切なすぎず甘すぎずで、丁度良い温度で進む物語だなと感じました (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - かなうさん» そうですね(*´ー`*)調べてみたいと思います笑 (2018年9月23日 23時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 紅茶さん» それと、紅茶さんや紅茶さんの大切な人の誕生日花を調べてみたりとか、花言葉と触れ合ってみるのも新しい魅力を感じられるのではないでしょうか。 (2018年9月23日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなう | 作成日時:2018年2月9日 21時