日常【松川】【ハイキュー】

3.日常 ページ4

いつも通り、部活が終わった後、家まで送ってくれる松川さん。

『ありがとうございます。』

松「いーんだよ。俺がAと一緒にいたいんだから。」

『なんか…付き合い始めてから、サービス過剰な気がするんですけど。』

松「そんな事ないよ？ただ、今までは言葉にできなった分、ちゃんと伝えていこうかと思ってね。」

あまりのストレートな言い方に 一瞬言葉につまる。

松「…だから、Aも言いたいことあったら、ちゃんと言ってね？」

『…はぁー。どこの少女漫画の世界から抜けて出てきたんですか？』

松「そーゆーことじゃないけど。まぁ、いっか。ところでさ。」

『はい？』

松「いつになったら、敬語やめて名前で呼んでくれるのかな？」

正面に立って、片手は私の手を握り、もう片手で頬を撫でてくる。

『いや、その、今さら敬語をやめるのは、なかなか難しいとゆーか、なんとゆーか…」

松「んじゃあ、とりあえず名前で呼んでよ。」

『今ですか？』

「うん。」

いくら、カレカノになったとはいえ、今まで散々苗字で呼んでた先輩にいきなり名前は恥ずかしい。
言い淀んでいる私を松川さんは待ってくれてる。

『い、いっせー…』

消えてしまいそうなくらい小さな声で名前を呼ぶ。いつから、こんな乙女チックになったんだ私は。

途端、抱きしめられる。

松「ヤバイ。嬉しい。」

本当に嬉しそうに笑うから、こんな事で喜んでくれるなら、早く慣れよう。そう思った。

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