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『は?ひゃっ、まっ、いひひっ、』
後ろから二の腕を挟まれて寝てるから、顔は見えないけど、絶対今ニヤニヤしてるよね、これ。
そんな顔で、妹の脇をくすぐり続ける銀ちゃん。
「さっきまでのキレキレのツッコミはどうしたァ?
腑抜けな声しか出ねェじゃねェか。」
『いひひ、ちょ、ほん、とに……いひゃっ、やめ、はっ、て……?』
「何言ってるか、わかんねェよ?
お願いする時はもっとちゃんといいなさァ〜い。」
『このっ、甘党が!ひゃっ!』
耳が少し濡れた感触と、体がキュッとなる感覚が同時。
銀ちゃんが、私の耳を優しく噛んだ。
『んっ、や、まって……』
そのまま、ガジガジと耳を噛まれる。
もうそこまで行くとちょっと痛いから!
___ドスッ!
「いって!」
『やめろこの変態の酔っぱらいの天パが!
警察に引き渡すぞ!』
「お前加減しろよ!これ絶対鼻の骨折れたわ。
やったわ銀さん、マジやったわ……」
『酔った勢いでなんでも出来ると思うな!
銀ちゃん1週間ゴミ当番ね。』
んじゃ、おやすみ。と、布団に入る。
もうこんな兄知らん。
「ちょ、ゴミ当番は勘弁してくれってェ!」
『うるせェよ!こちとら明日も部活なんだよ!
酔っぱらいはさっさと自分の部屋でお陀仏してろ!』
「は、はァい……」
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時