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sideA
「しばらく会えなくなっちゃうアルなぁ。」
『神楽はいつでも会いに来てよ。』
「そうアルな!毎日でも行ってやるヨ!」
『それはちょっと……』
「A夏休みも部活忙しいアルか?」
『いや、そういう問題ではないけど、
でも忙しいね、ほぼ毎日ある。』
「剣道部は大変ネ、てことはクソサドとまたずっと一緒アルか。
かわいそうにもほどがあるネ。」
『まーね、もう慣れたけど。』
明日から、銀魂高校は夏休みに入る。
部活の時間も、当然増える。
てことは、私と沖田、近藤さんと土方さんが一緒にいる時間も増えるわけで。
だからと言って何か行動を起こそうとか、そういうわけじゃないけど、
ちょっとだけ緊張してる。
沖田とあの二人の間に流れる空気は、
なんだか冷たいまま。
私まで気まずくなってくるよ。
そんな中、昨日、沖田が部活帰り、あることを言ってきた。
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「俺、お盆の練習は休むから。」
その時はふーん、としか答えなかったけど、
きっと今のこの状況に、何か関係あるんだと思う。
「なんかA最近疲れてる気がするネ。」
『え、そう?』
「うん、なんだか上の空な事多いアル。
そんなに部活忙しいアルか?」
『引退試合近いしねー。』
いや、私が気を重くしてどうすんの。
私関係ないし。
___でも、目のはじに映る、友達と談笑してる沖田の後ろ姿は、
一見いつも通りでもやっぱりちょっと変。
伊達に毎日一緒にいるわけじゃないからね。
『なんでこんな平和って長続きしないんだろうねー。』
「おい、ちょっと大袈裟ネ。
黄昏てんじゃねえヨ。」
『はい、スンマセン。』
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時