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「こォんな入学式初日からだァれがヘマこきやがったと思ったらお前らかよォ?」
このいかにも、そういかにもなおじさんは松平先生。
通称はまっちゃんとか、とっつぁんとか、まあいろいろ。
剣道部の顧問で、銀ちゃんが高校生だった頃は練習試合とかたまに見に行ってたから、
顔見知りではある。
「ちげェんだよとっつぁん!
こいつ俺が安全運転で、ていねぇぇぇいに運転してたら、
いきなり暴力振るわれて、もう俺身も心もボロボロなんだよ!」
『いや人のせいにっ!いや、うん……』
確かにこれは割と……結構……私の……せい……
「まァ今回はなァんも壊してねェから見逃してやるけどよォ、
とりあえず坂田の妹、お前放課後職員室なァ。」
『見逃す気ないじゃん!』
……初日からかなりやらかしたかも。
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side土方
「おはようございまーす。」
「おはようAちゃん!」
追い越し際、手をひらひらさせながら挨拶してくるA。
そうか。あいつも今日から1年なのか。
「近藤さん、今の誰ですかィ?
彼氏の原チャリで投稿たァ、随分といいご身分なもんで。」
こいつも。
「あれはお隣さんの坂田さんご兄妹だよ。
妹のAちゃんは、総悟と同い歳じゃないか?」
中学時代の後輩だった総悟は、
今年から、俺たちと同じ魂高に入学する。
俺たちの地元はこっから結構離れた片田舎だから、
近藤さんと俺が住んでるアパートに総悟も引っ越してくることになった。
『そういや総悟お前、引越しの挨拶行かなかったのかよ。』
「行きやしたよ。
ピンポンダッシュの一つや二つしてやろうと思ったんですがねィ。
生憎留守だったもんで。」
『引越しの挨拶がピンポンダッシュってどういうこッたよ!!!』
「まあまあ土方さん、
第一印象ってのは悪い方が、後々好印象になっていくもんでさァ。
あんたの印象は会って以来あがってねェけど。」
『最後の一言余計なんだよ!!
やっぱお前1年経っても俺のことナメてんだろ!』
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時