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side沖田





「い……おい、起きろ、総悟。」




『んー……』




「オメ、いい加減にしねェと頭かち割るぞ。」




『ん……土方さん?

なんでこんなところに……』





「なんでじゃねんだよ。迎えに来てやったぞ。」





「すいませんね、銀時さん。うちの総悟がー。」





『……近藤さんもいるんですかィ?』




「帰ったらオメェが居ねェから、とりあえずここ来てみたらビンゴだったんだよ。


いいから起きろ。帰るぞ。」







「……起きろっつってんだよ!!」



『いてッ。』




チョップされた頭を擦りながら起き上がる。


あれ、俺寝ちまってたんだ。






「やっと起きやがった。」




「総悟ォ、こんなとこで何してたんだ?

フシダラだぞぉ?」




『やだなァ、そんなんじゃねェですよ、近藤さん。

俺ァただドラマを観に……あ、結局全然みれなかった。』





「なんで観れなかったんだ総悟、言ってみなさい。

先輩、怒らないから。」





「ちょ、ゴリラくん、一応ここに兄いるから、そういうこと聞くのやめてくんない?


妹のそういう話とか聞きたくないから。」





『本当にそんなんじゃねェですよ。』




「本当か〜?」




ソファの方を見ると、Aもまだ寝てるらしい。

どれぐらい寝てたんだ、これ。




「近藤さんもういいだろ。

腹減った。早く帰ろうぜ。」




ちぇ〜、と近藤さんは唇を尖らせる。

男子高校生丸出しですかィ。





『よっこらしょ。

旦那ァ、お邪魔しやしたァ。』




立ち上がって旦那に軽く会釈した。





「え、俺のこと?何その旦那呼び。」




『男を下の名前にさんづけで呼ぶのもなんかキモいし。


兄貴もなんか嫌なんで旦那で。』




「え?いやさっき俺銀時さんって呼んだんだけど…」




「良いじゃねェかそれ、な、近藤さん?」




「え、いや……」




「まあ旦那でもなんでもいいけどよ。

好きに呼べや。」




『はい、お邪魔しやしたァ。』




「お邪魔しました……」




不服そうな近藤さんと、土方さんに続いて玄関の方へ向かう。









「あ、そうだ、総一郎くん、ちょっと。」




『ん?なんですかィ。ちなみに総悟です。』




「ちょっと耳貸して。」




旦那が俺の肩をグイッと引き寄せる。




「あんまうちの妹たぶらかさないでね?」




『……はい。』







__口調はやさしかったけど、

少し圧を感じる言い方だった。


兄からっていうよりかは、何かもっと他の立場のような。








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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時

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