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「おー、やってるやってる。」





銀ちゃんの視線の先を見ようと、

ひょこ、と顔を出すと、





「女子テニス部、放課後見学やってまーす!!」


「料理クラブー!毎日美味しい料理食べれるよー!!!!!」


「今〜、私の〜、ねが〜いごとが〜。」





先輩方が必死に部活の勧誘をしてる。



板を持って声を張り上げている人、

実際に部活の内容を披露している人、

そして先輩方の押しにたじたじな新高一……





「そういやお前、何部入るか決めたの?」





んー、まぁ一応色々考えてはみたんだけど……





『帰宅部かなぁ、特に入りたい部活もなさそうだし。』



一応空手をやってはいたんだけど、噂によると魂高空手部は男子しか入れないらしいんだよね。





「は?お前、新入生は初めはなんか部活入んなきゃなんねェんだろ?」







え……





『は?』



「いやだーかーらー、新入生は、初めは___」

『聞こえてるっつの!』





銀ちゃんのメットをばしっと叩く。





「いてッ、いてェよ!今運転中だぞあぶねェだろうが!」



『それより!部活入んなきゃって何!どういうこと!?』





悪態を吐く銀ちゃんを他所に、

今度は銀ちゃんの背中をバシバシ。





「文武両道のためだーとか言って、

初めは全員なんかの部活に入らされんだよ。

俺の時はそうだったけど?」





銀ちゃんは、魂高の卒業生。

剣道で入学して、結構強かった(らしい)。






『なんで先に言ってくんなかったの!!!』





「いや知ってると思って……

うぉ、ちょっ、おい!マジであぶねェって!!」





銀ちゃんの体をつかんでブンブン揺らしていると__





「ちょ、やベェ、死ぬ!!!!!」









キィィィィ、ドタァン。






『____イッタァ……』





「イテェー……

お前、マジおっかなすぎんだよ!!

危うくどっちも死んでたよォ!?

お前に関してはわくわくの入学式が、突然の事故で悲劇に早変わりだよ!?」





校門の前で盛大にこけ、やんややんや騒ぐ私たち(銀ちゃん)は、

他の生徒たちに見られまくり。



なんとか受身をとったけど、やっぱりちょっと擦りむいてるし。









「おォいお前らァ、何やってんだァ。」





メットを取りながら声がする方を振り返ると、

マッカーサー的なサングラス、肩に担いだ竹刀、くわえタバコ……






「げ。」





『まっちゃん……』









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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時

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